四阿山・根子岳・小根子岳

菅平牧場〜四阿山〜根子岳〜小根子岳〜根子岳〜菅平牧場 2023/10/16

10/16(月)

コースタイムが長いのでこの日は早めの時間に出発した。

4:35に鹿の湯つちや発。外気温4度、航続可能距離230km。

カーナビに従って走ったら、国道406号から県道182号に入った。だが、狭そうな道だったし、国道406号で菅平牧場のすぐ近くまで行けるのはわかっていたのですぐにUターンした(県道182号は帰りに利用したがそれほど狭い道ではなかった)。

5:15に菅平牧場駐車場着。走行距離1,419.2km、燃費23.3km/L、平均車速52km/h、走行時間27:14、EV走行距離181.4km(13%)、航続可能距離186km、外気温6度、高度1,602m。

早い時間に着いたので登山口に一番近い駐車場に停めることが出来た。既に4台ほど車が停まっていて、車は中に人が居るようなのだが登山準備をしている気配はなかった。

登山口にトイレ(照明無し)があるので、トイレに行ったりしてぐずぐずしていたら思った以上に時間が経ってしまって、他の車も出発の準備をしだした。

菅平牧場〜小四阿〜中四阿〜四阿山

駐車場を出たところで車のロックを忘れているのに気づいて戻ってロックした。

駐車場を出て歩き出したら車が1台下からやってくるのが見えた。

まずは登山計画書を投函した。今回の遠征では蓼科山、根子岳、四阿山は長野県の条例で登山計画書の届け出義務があったので家からプリントした登山計画書を持ってきた。

まずは南側にある四阿山の登山口に向かった。今回の予定では、この登山口から四阿山に登り、そこから根子岳へ向かい、根子岳から小根子岳を往復し、菅平牧場に戻ってくる。疲れたら小根子岳の往復はやめられるようにこのコースにしたが、自分の性格からして、よほど疲れない限り小根子岳の往復はやめないとは思っていた。

登山口へ向かって歩いていると美ヶ原が見えた。美ヶ原の後方の山はどこか気になったので後で調べたら空木岳と南駒ヶ岳だった。美ヶ原の左側の山はどこかわからなかったものの写真に取っておいた。後で調べたら八ヶ岳と仙丈ヶ岳だった。肝心の四阿山の方はガスっていた。宿を出たときには満点の星空だったし、駐車場に着いたときにも晴れていたので、山頂からの眺望をかなり期待していたのだが。ガスっているとは言え、天気予報ではこの日は晴天の予報だったので、そのうちガスも晴れるだろう。

10分も歩かないうちに四阿山の登山口に到着。もう少し歩くものと思っていたので少しあっけに取られた。ここで1人の登山者を抜いた。

登山口からは落葉広葉樹の雑木林で登っていくとシラカバ混じりの森になった。

登山口から1時間程歩いたところでシカの鳴き声が聞えた。

登山口から70分ほどで小四阿に到着。「ダボス牧場(小四阿)登山口 1.8km」「四阿山 2.8km」と書かれた道標があるだけで山頂標などは無かった。

登山口から110分ほどで分岐があった。道標があり「四阿山2.1km」「四阿高原へ」「ダボス牧場登山口2.5km」と書かれた道標があった。ここからほんの少し登ったときにガスの合間から一瞬わずかに青空が見えた。さらに15分ほど登ったところでガスの合間に一瞬わずかに青空と他の山が見えた。

岩場でイブキジャコウソウがわずかに花を咲かせていた。自宅のあたりでは春に咲いて、それ以降に狂い咲きすることはまったくない。角間山でも花を見たので高地では狂い咲きすることがあるようだ。

途中の風のない場所で少し休憩し、板チョコで栄養補給。道の脇に映えている笹に付いた水滴でズボンがここまでで結構濡れた。ここまででも濡れたが、この先も根子岳の分岐の手前あたりまでは場所によっては腰の高さくらいまである笹が生えており、結構ズボンが濡れた。撥水性のあるズボンだったが、撥水性程度ではあまり意味がなかった。このまま上に行ったら足が冷えると思ったので持ってきた手ぬぐいでズボンの水分を拭いた。

登山口から140分ほどで中四阿に到着。「ダボス牧場(中四阿) 登山口2.9km」「四阿山1.7km」と書かれた道標があった。中四阿と同様に山頂標は無かった。道標の近くの岩の上がピークのようだが、ロープで通せんぼしてあった。

今日はコースタイムの長いから急いで歩いても疲れるし、急いで山頂まで行ってもガスっていると思ったのでゆっくりと歩いていた。その上、途中で何度も立ち止まってグズグズとしていた。そんな感じだったので、中四阿の先で登山者1人にに抜かれた。

登山口から3時間ほど登ったところで四阿高原の分岐に到着。ここから15分程登ると四阿山と根子岳の分岐に到着。もう少しで四阿山の山頂に到着だが、相変わらずガスっていていた。そんな状態でもたまに日差しを感じられるようになった。暑くなったのでフリースのプルオーバーを脱いだ。

四阿高原の分岐から15分ほど登ると四阿山と根子岳の分岐に到着。上空に青空が見えるようになって来た。雲頂のあたりまで登ってきたようだ。

途中で登山者2人とすれ違った。四阿山と根子岳の分岐から15分程登ったところの鳥居峠の分岐で鳥居峠方面から登ってきた登山者1人に先行され、後ろからやってきた登山者1人に抜かれた。そろそろ登山者が増える時間のようだ。

途中の2つの祠があったが、そのすぐ先が山頂だった。

登山口から220分ほどで四阿山の山頂に到着した。山頂には5人ほどの登山者がいた。東方面のガスが薄くなっておりバラギ湖やバラギ湖の手前の黄葉した森が見えた。

山頂で粘っていると田代湖方面もガスの合間に見えるようになった。

四阿山〜根子岳

しばらく四阿山の山頂で粘ってガスが晴れるのを待ったが、先はまだ長いし、ガスが晴れるのには時間がかかりそうなので適当に切り上げ、根子岳に向かうことにした。

四阿山でそれまではめていたフリースのグローブよりやや薄いフリースのグローブにしたが、薄いグローブの方が暖かかった。最初にはめていたフリース素材はどこの製品かわからないが、替えた方のはタグにモルデンミルズのロゴがある。薄い方が暖かいことからポーラーテックの良さを感じた。でもこのグローブは左手の中指と薬指の股のところに穴開きになっているんだよなぁ。

鳥居峠の分岐から少し歩いたところで前方にガスのベールに包まれた根子岳が見えてきた。

さらに10分弱歩くと雲間にアサマ2000(自分がスキーをしていた頃はアサマ2000だったけど、今は高峰マウンテンパークスキー場というらしい)や湯ノ丸山が雲間に見えた。

最初に根子岳が見えてから10分ほどでガスが取れた根子岳が見えるようになった。

やがて道は森の中の下りになった。斜度が結構あった。森の中を15分ほど下ったところでカラマツ(もしかしたらカラマツでなく五葉松かも)の葉のシャワーが降ってきた。

森に入る前に根子岳が見えたことから、早く根子岳に登りたいという気持ちになり、さっさと森の中の道を下っていった。森の中を25分程下ると木が薄くなってきて根子岳が見えるようになった。さらに進むと笹原の中の道になった。

美しい姿の根子岳を見ながらの笹原の中の登りは楽しく、のんびりと登っていった。四阿山の方を振り返るとこちらは針葉樹の森に覆われたきれいな姿が見えた。

途中から横手山が見えるようになった。後で調べてわかったが、横手山の左側には苗場山が見えていた。

根子岳の登りではまずウィンドブレーカー脱ぎ、しばらく歩いた後にフリースのプルオーバーを脱ぎ、山頂の直前で長袖シャツの袖をロールアップした。この時期の2000m超の山で袖をロールアップするとは思わなかった。

四阿山から2時間ほどで根子岳の山頂に到着。山頂には祠と禰固岳霊社と彫られた石碑があった。抜けの良い景色が広がっていてゆっくりしたいところだったが、まずは小根子岳へ行ってから山頂で休憩を入れることにした。

根子岳〜小根子岳

小根子岳までの道はほぼ下りで小根子岳の手前で少しだけ登りだった。20分弱で小根子岳に到着。

小根子岳へ向かっているときにシャツの袖をロールダウンしたが、寒くなってきたので小根子岳の山頂でフリースのプルオーバーを着た。

横手山方面、菅平高原方面、長野市街方面の展望が開けていた。長野市街方面が見えるということは背後に白馬あたりも見えそうだが、そちらの方の山は上の方に雲がかかっていた。小根子岳往復は状況によってはやめる予定だったが、景色も楽しめたし、黄葉した木がきれいだったので来て良かった。

小根子岳〜根子岳

根子岳の山頂には小根子岳へ向かう前も数人しか登山者は居なかったが、戻ってきても数人しか居なかった。四阿山から根子岳へ向かっている途中でわりと人とすれ違ったので四阿山・根子岳の両方を登る人は根子岳の方を先に登る人が多いようだ。確かに四阿山からの鞍部までの斜面は結構急だったから降りより登りの方が良いかも。

四阿山に向かって2人組の登山者が去り、他に誰も居なくのを機に自分も下山を開始した。これから四阿山に登ったら、どこに下山しても3時間超だから、下山時には暗くなり始めるだろうに四阿山に向かった登山者は勇者だ。それほど歩くのが速そうでもなかったが大丈夫なのだろうか。

根子岳〜菅平牧場

山頂から見えていた黄葉したシラカバの林へ向かって笹原の中の道をどんどん下りていった。

森の中に入ったところで別の方へ行くの道があったので行ってみたが、すぐに行き止まりで禰固岳八合目の石碑があった。

途中のシラカバの林の中に「根子岳 0.8km」「菅平牧場口 1.8km」と書かれた道標が立っていた。もう半分くらい下りたかなと思っていたので「え゛っ、山頂から0.8kmしか下りていないし、牧場まで1.8kmもあるの?」と思った。後で調べてみたら、根子岳までの0.8kmという数字が間違っていて、ここで菅平牧場まで半分位だったようだ。

途中で暑くなってきたのでフリースのプルオーバーを脱いだ。この日は着たり脱いだりが忙しかった。

山頂から60分ちょっと下りたところで木々の間に牧場柵と東屋が見えてきた。根子岳の山頂からは牧場が見えていて、見た目では近くみえたものの、コースタイムは70分だったのでそれなりに長いだろうと思ってはいたが、シラカバの林に入ってからが長かった。

東屋のところには案内図があった。案内図の地図の現在地を見たら目が点になった。根子岳からまだ半分しか来ていないことになっていた。でも牧場は見えているのでまだ半分しか来ていないということは無い。

途中で木々の間に山が見えたが、どこの山だろうと思っていた。方向からして湯ノ丸山方面の山だろうとは思っていたが、後で調べてみたら湯ノ丸山と烏帽子岳だった。地蔵峠周辺からの山からの姿は見慣れているが、こちら側からの姿は見たことがなかったのでわからなかった。

結構疲れたし、もうすぐ牧場の駐車場ということもあって、シラカバの林や牧場の牛を眺めながら、ゆっくりと降っていった。

残しておいても仕方ないのでボトルに残っていた150mlほど残っていたスポーツドリンクを登山口の手前で飲み干した。家からアクエリアスの2Lのペットボトルを持ってきたので12日の蓼科山からの4日間はそれをウォーターボトルに入れて使っていたが、この日からはいつも山で飲んでいる安い粉末のスポーツドリンクを水に溶かしたもの。アクエリアスより薄い感じだけど、こちらの方が運動するときには良いかも。

駐車場には朝には4台の車が停まっていたが、第一駐車場に5台とバイク1台、第二駐車場4台が停まっていた。

この日は古いExOfficioの長袖シャツ、L.L.Beanの古いフリースのプルオーバー、モンベルのウインドブラスト ジャケット(ウインドブレーカー)、下はモンベルのマウンテンパンツ(厚手)で歩いた。気温がそれほど低くなかったのでこの服装で問題は無かった。だが四阿山の登りで笹に付いた水滴のせいで濡れたので撥水性のあるマウンテンパンツを履いていたのは幸いだった。このズボンでなく撥水性のないものを履いていたらやばかった。

今回の四阿山・根子岳は登ろうと思ったのは3度目で3度目にしてやっと登れた。今回持ってきた紙地図は『山と高原地図17 「志賀高原 草津白根山・四阿山」(2017年版)』で、これは2018年の遠征の時に四阿山・根子岳に登ろうと思って用意した。だが日数的にきつかったので湯ノ丸山・烏帽子岳に予定を変更した。2021年の遠征時にも登ろうと思っていたが、登山口に向かっている時に雨天になり、登山開始からしばらくは雨の中の歩きになりそうなので高峯山・水ノ塔山・篭ノ登山に目的地を変更した(変更は正解でこの日の午前中は篭ノ登山から見た四阿山・根子岳の山頂は雲がかかっていた)。予定を変更した時点では翌日に登ろうかと思っていたが、東篭ノ登山から見た根子岳・四阿山は日帰りには少しハードな山に思えた、高峯山・水ノ塔山・篭ノ登山は予定より時間かかりすぎたので四阿山・根子岳は更に余計に時間がかかりそう、少し体に疲れが貯まっていると感じたという3つの理由でやめにして、より楽な湯ノ丸山・烏帽子岳に登った。

コースタイム

トラックログ

出発前に牧場の売店でコーヒーを飲んだ。

15:42に菅平牧場駐車場発。

料金所で200円を払ってから菅平牧場を後にした。菅平牧場は売店があるから観光牧場なのだろうと思っていたが、育成牧場のようだ。売店は牧場のものではないらしい(後で調べたら経営しているのは菅平高原ハーレスキーリゾート)。そのような場所で人まで配置しているのに駐車料200円は格安だ。

この日は食料の買い出しに行くのは面倒だったのでやめにして、どこにもよらず宿に戻ることにした。食料はフリーズドライ食品やらインスタント食品が十二分にあったし。

帰りは県道182号を使った。朝は道が狭そうだと思ったので国道の方を使ったが、狭いということはなくやや狭なところがある程度の普通の山の中の県道だった。

県道182号を走っているときに1頭のニホンカモシカを見かけた。

16:17に鹿の湯つちや着。走行距離1,439.1km、燃費23.4km/L、平均車速52km/h、走行時間27:53、EV走行距離193.5km(13%)、航続可能距離146km、外気温14度、高度1,248m。

Yamasankaの四阿山のピンバッジは遠征の計画時に調べたときには無かったので無いだろうとは思いつつも夜に調べてみたら新登場アイテムとして載っていた。売っている場所は嬬恋村観光案内所ということなので明日に村上山に登った後に買いに行くことにした。 明日は安曇野の移動日でこの日が新鹿沢の滞在の最終日だったので、この夜にピンバッジの存在を知ったのはラッキーだった。

村上山に続く

TOP