高岳・中岳
阿蘇山上広場駐車場〜砂千里〜中岳〜高岳〜中岳〜砂千里〜阿蘇山上広場駅駐車場 2012/11/21そろそろ、おせち料理を注文しなければいけない時期なので、柿の葉寿司本舗におせちの注文をしに行くついでに鞍岳に登ることにしたのだが、鞍岳林道が通行止めで結局は高岳・中岳に登ってきた。
11/21(水)
車中で飲むためのコーヒーを淹れている間に荷物を車に積み込んだ。良く晴れていて、東には金星、西には木星が輝いていた。眠気覚ましにコーヒーを一杯飲んだ後に車に乗り込んだ。フロントグラスに付いた朝露を落とそうとワイパーを動かすと、それは朝露ではなく、凍結した朝露だった。
5:54に自宅発。気温3度。
途中のローソンで食料調達。
カーナビのデータ更新以降、最初の鞍岳山行だが、カーナビは以前と違うルートを案内した。いままでは国道208号〜国道3号〜県道30号〜国道387号〜県道329号だったが、今回は国道208号〜植木農免農道〜国道3号〜県道53号〜菊池グリーンロード〜国道325号で、いままでのルートだと県道329号で泗水の市街地を通ったり、道が狭いところがあったりで今一つのルートだったが、今回はわりと走りやすい道なので助かった。
6:50に道の駅 旭志着。走行距離32km、燃費19.5km/L。気温2度。標高99m。ここで買ってきた食料で朝食。日の出の時刻が過ぎてはいるが太陽は山に隠れてまだ出てこない。7:00発。
四季の郷 旭志へ向かう途中の道に「関係者以外通行禁止」という看板があって、迂回路を延々と走った。さて、やっと四季の郷 旭志についたと安心して、道を上がっていくと無情にも「全面通行止め」の看板。多分、7/11〜14の九州北部豪雨のせい。あの時は、うちの方でも7/11の晩から梅雨時の雨の一番強いような雨がずっと降り続いていた。7/12のニュースで映った孔子温泉のあたりの道が浸水している映像にはビックリした。ここは、その2日前に鞍岳に行くために通ったばかり道だった。
ここまで来て、どこにも行かないのも何なので阿蘇に行くことにした。鞍岳に行くことに未練があり、反対側から回れば鞍岳に行けるかなとも思ったのだが、行ける保証はないので確実に行ける阿蘇にした。
まずは、四季の郷 旭志から道路標識に従い、大津に出ることにした。ただの林道らしくて、カーナビは案内してくれない。途中、路肩が崖側に崩れて、ガードレールがぐにゃりと曲がって崖側に垂れ下がっているところがあったりで、このあたりも雨の影響が大きかったようだ。
林道とは言ってもわりと走りやすい道で、どんどん走っていくと、鞍岳から大津側に下りる時に走っていた、いつもの道に出た。とりあえず大津方面に降りた方が早いだろうってことで大津方面へ。途中、トイレがあったので山に登る前にとりあえず行っておこうということでトイレ休憩。ここの道を走っていると道沿いに駐車場があったり、トイレがあったりで、以前から公園か何かあるのかなと思っていたが、そこにあった看板によると清正公道公園というのがあるそうだ。
休憩後に改めてカーナビの表示を見ると大津に降りずに、走ってきた道を逆に行った方が早いようなのでそちらの方へ走り出した。
8:48に阿蘇山上広場駐車場着。走行距離93km、燃費16.7km/L。気温6度。標高1146m。電光表示の掲示に「全面開放中」と出ていた。何かパチンコ屋みたい。今年に入って2回ほど来ているが、その時はガスの規制で登れなかったが、3回目にしてやっと登れる。
阿蘇山上広場駐車場〜砂千里入口〜中岳
靴を登山靴に履き替えて、登る準備をしていたら、何と地図がない。鞍岳なら地図はいらないと思って持ってこなかったようだ。初めて登るところに地図無しってのはマズいだろうということで中止しようか迷っているときにひらめいた。ロープウェイの駅に行けば、パンフレットの類が置いてあって、それに簡単な地図がのっているだろうと。早速、ロープウェイの駅に行ったら、予想通りパンフレットがあった。が、なんと中国語のパンフレット。英語のパンフレットを期待していたのでがっかりしたが、とりあえず中身を見たら、地図があり、山名とかは日本語併記だし、所要時間も70minてな感じの表記でとりあえず地図として使える。これで登れると駅を去ろうとしたら別の場所に英語のパンフも置いてあった。
駐車場より有料道路の脇にある遊歩道を登った。駐車場には結構バスが停まっていたが、中学生っぽい生徒が居たのでどうも修学旅行らしい。退避壕が砂千里入口までに1個、砂千里入口に1個あり、火山であることを実感させられた。空気も若干臭いがあった。硫黄臭というよりも火薬の臭いの方が近いかも。
砂千里には木道があるのだが、脇を歩いた跡がある。犬っぽい足跡なので犬連れの馬鹿が犬を散歩させたのかと思ったが、良く見ると人が歩いた跡もあった。馬鹿には何で木道があるかわからないって事か。
砂千里を過ぎ、やっと登りらしい登りになって、しばらく登っていくと道が不明瞭に。よくよく見ると窪地を挟んで向かい側にペンキマークが書いてあった。仕方がないので5分ほど下って、本来の登山道に戻って登り返した。単調な風景の所で、こっちの方向が道だろうという先入観を持って、前ばかり歩いていてついコースミスをしてしまったようだ。
途中、地面は黄色かったり、赤かったりで火山っぽい。黄色は硫黄で、赤は火山灰だろう。草一本生えていない斜面があったりで、ガス濃度が濃いときにはかなりヤバい場所であることがわかる。この日は東南東の風が吹いており、ガスが出ても火口の反対側に流してくれるだろうということでわりと安心しながら歩くことが出来た。
稜線に出ると風が少しだけ強く、結構寒い。駐車場では寒くなかったのでアウターシェル付きのジャケットを車に置いてきてしまったのは失敗だった。
中岳の手前でヘルメットをかぶった2人連れにあったが、登山の格好ではないので、地元の関係者だろう。
中岳で登山者ひとりと遭遇。このおっさん、なんか様子がおかしいと思ったら、こっそり通行止めにしてあるところを越えて、登山禁止の仙酔峡ロープウェイの方に降りていった。
中岳〜月見小屋分岐〜高岳
風があって寒いので高岳をパスしようという気持ちも少し出てきたが、せっかくなので高岳まで行くことにした。高岳山頂に登山者ひとり、高岳までの仙酔峡コースの稜線上にも数人の登山者がいるのが見えた。中岳、高岳に登るのははじめてだが、どうも砂千里からのコースより仙酔峡コースの方がポピュラーなコースみたい。
高岳〜月見小屋分岐〜中岳
平日なのであまり人には会わないだろうと思っていたが、中岳に戻るまでにヘルメットの二人連れ(格好からして地元の関係者)、中岳で2人組2組、単独者、中岳の先で2人組2組、単独者に遭遇。途中の稜線上の細かい砂礫を見て、これを使って山野草を育てると良さそうだななどと思ってしまった。
中岳〜砂千里入口〜火口西駅駐車場
稜線からの下りで、ライトブラウンの髪の外国人の青年と金髪の女性のカップルに遭遇。観光ついでに登ってみようってことなのだろうな。
山肌は一面赤褐色に枯れた草が覆っている。ほとんど単一の見事な植生なのだが、イネ科の植物なのでイマイチ地味。
火口西駅駐車場〜阿蘇第一火口〜火口西駅駐車場〜砂千里入口〜阿蘇山上広場駐車場
天気予報では一日天気が良いようなことを言っていたが、曇ってきた。天気もイマイチなのでとっとと帰ろうかとも思ったが、せっかく来たので火口の方にも寄ってみた。阿蘇の火口は『空の大怪獣ラドン』で見たことはあるが、実物を見るのははじめて。
はじめての中岳、高岳だったが、カルデラの眺めがよくて、思っていた以上に楽しめた。今回のコースはそんなに時間はかからないので、ちょこっと歩きたいときに登るのに良いかも。家から2時間半程度で来ることが出来るし、規制で登れなくても、烏帽子岳か外輪山歩きに変更すればよいので、気軽に来るには良さそう。
コースタイム
13:52に阿蘇山上広場駐車場発。
14:25に柿の葉寿司本舗着。走行距離117km、燃費19.3km/L。気温15度。おせちを予約。14:41発。
途中、植木のホームセンターに寄り道したのちに自宅へ向かった。
16:19に自宅着。気温14度。走行距離165km、燃費21.7km/L。車の総走行距離85,238km。
帰ってから、昭文社の地図を見直したが、月見小屋への道が書いてなくて、月見小屋が孤立状態。阿蘇・九重の昭文社の地図はイマイチだなと思う。