白馬岳

猿倉〜白馬岳〜小蓮華山〜白馬大池〜蓮華温泉 2000/9/1-4

9/1(金)

22:15頃に新宿駅に行って並んだ。先頭から2番目。中央線で人身事故でかいじが止まっていた。このかいじは30分遅れで出発していった。上りのスーパーあずさ16号は1.5時間遅れで到着していた。出発時間がどの程度遅れるのか少し不安になった。結局アルプスは1時間遅れで出発。

9/2(土)

結局、途中で遅れを取り戻したようで穂高に到着したときに目が覚めたが定刻通りだった。無事、定刻通り白馬に降り立ち、バスに乗った。雨が降っていた。

猿倉〜林道終点〜白馬尻〜避難小屋〜村営頂上宿舎

猿倉では雨が上がっていた。だが、ガスっていた。登山届けを出してすぐに歩き出した。

白馬尻で朝食。相変わらガスっていた。

今年は残雪が多いということで大雪溪は例年の晩夏くらいの雪があった。たまにガスが晴れて、下の方が見えた。下の方は晴れていた。大雪溪を登っている途中で脇の方の秋道のペンキマークを見つけたのでそちらに行った。これが失敗でまだ誰も歩かないため踏み跡がほとんどなく道と言える状態でなかった。再び、大雪溪へ。

葱平で雨が降りだし雨具をつけた。今年は残雪が多かったためかシナノキンバイ、ミヤマキンポウゲなどがまだ結構咲いていた。その上、ハクサンイチゲ、ウサギギクなども咲いていた。

雨は最初は降ったりやんだりだったが、お花畑あたりで本格的に降りだした。

黙々と歩いて昼時に村営頂上宿舎へ到着。宿泊手続きを済ませて、昼食をとった後に夕食まで寝た。

コースタイム

9/3(日)

村営頂上宿舎〜白馬山荘〜白馬岳〜小蓮華山〜白馬大池

この日はガスで真っ白な上に風が強かった。行けたら蓮華温泉、ダメなら栂池、山頂まで行って風が強すぎるようなら、大雪溪を下ることを決めて、朝食を食べてからすぐに出発。

村営頂上宿舎のすぐ上の稜線は風が強かったけど白馬山荘に近づくにつれて少し弱くなったが雨が降りだした。どうもあそこの稜線が風の通り道になっていたようだ。

山頂に近づくにつれてまた風が強くなった。山頂では方位盤にとりあえずタッチ。他の登山者は山頂でUターンして白馬山荘の方に降りていっていた。風は強いが白馬大池まで行けない程は強くないのでそちらに降りることにした。さて降りようかとしていると女性ふたりの登山者からどこに降りるか聞かれた。大池経由で蓮華温泉に降りると答えると途中までご一緒させてくれと言うことなのでそうすることにした。

三国境あたりで風が弱くなるだろうと思っていたが全然弱くならず強風の中を黙々と歩いた。グローブがぐっしょりになって手が冷たい。

小蓮華山から白馬大池の途中でガスが晴れて、栂池の方が見えた。良く見ると青木湖まで見えた。雪倉岳の方も山頂こそ見えないが山腹が見えた。どうも雲の下に出たようだ。

しばし休んで写真をとったあと、雨具の胸元にカメラをしまって再び歩き出した。この時点で手がかじかんで雨具のボタンも苦労してはめるような状態。やっとのことで白馬大池山荘に着いてホッとした。この時期としては珍しく雪が残っていた。

白馬大池山荘で温かい飲み物を飲んでひとここち着いた。ここまで一緒に歩いてきた女性たちは福島から来ていて、今日は栂池側に降りて一泊するとのこと。雑談などをしているうちにたまに晴れ間がさすようになって来た。

白馬大池〜天狗の庭〜蓮華温泉

予定通り蓮華温泉に下ることにした。晴れ間が少し広がって、雪倉岳のゆったりとした山腹に日が差し、目を楽しませてくれた。天狗の庭のちょっと手前で新潟側を見ると日本海と街並みが見えた。あの街並みはおそらく糸魚川市だろう。天狗の庭あたりまでは青空が見える状態だったが、下るに連れて天気が悪くなってきて、蓮華温泉の手前では雨。この日に大池からの下りですれ違った登山者は13人だけ。

蓮華温泉ロッジで宿泊手続きと昼食を済ませるとまた青空が広がってきていた。この日はこのあと青空が見えたり、雨が降ったりで目まぐるしく天気が変わった。

この日の宿泊客は9人。同室者は2人。いつもと比べるとかなり少ない。やはり白馬岳から大雪溪経由で降りた人が多かったようだ。

20時頃から1時間ばかり星を見た。ガスがたまにかかったりして条件としてはちょっとよくないがきれいに星が見えた。やはり、山で見る星空はプラネタリウムとは比べ物にならない。天の川もきれいに見えた。ついでに流星4個、人工衛星2個も見ることが出来た。

コースタイム

9/4(月)

この日は帰るだけ。わりと天気は良かった。昨年と同様に兵馬平まで散策しようかとも思ったが、往復するにはちょっと時間が短いのでロッジの前のベンチで読書。

この日のバスの乗客は4人だけ。毎度思うのだが、よくもこんな山奥まで道をつけたものだと思わせるような山の中をバスは走っていく。

平岩駅で50分電車待ち。いつもだとホームに立っていると夏の日差しで暑いのだが、今回は涼しい。

今回は帰りの指定席は確保してあったので白馬まで出てから白馬で昼食を取ろうかとも思ったが、白馬駅の近くの食べ物屋はラーメン屋くらいしか知らないので南小谷で降りた。結局、南小谷で食べたのもラーメンなのでどちらでも変わりは無かった。南小谷では52分の電車待ち。蓮華温泉からの帰りはとにかく電車待ちが多い。

電車の出発時間の10分ほど前に指定席の車両に乗り込むと電車が妙に薄汚くボロい印象を受けた。良く見ると喫煙席だった。指定席を取るときに禁煙席と言ったのに駅員が間違えたらしい。南小谷のみどりの窓口に行くと車掌に相談してくれと言われたので車掌に言ったら禁煙席に変えてくれた。

12:36にスーパーあずさ8号で南小谷を後にした。途中の松本までの車窓から見える山々はすべて頂上に雲がかかっていた。下界は天気が良いが山の上はガスっているか雨が降っているだろう。

16:36に新宿着。蓮華温泉からの帰りは本当に一日がかりだ。でも、蓮華温泉の温泉や星空は一日がかりで帰る手間をかけても行く価値がある。


白馬尻で水を汲んだのだがペットボトルのお茶を持っていったので全然飲まなかった。その水をコーヒーを入れるのに使うために冷蔵庫に入れてとっておいた。9/8にコーヒーを入れようとしたら水の中に川虫が2匹もいた。白馬尻の水は雪渓の雪融け水をパイプでひいているものだと思ったが、そのような低水温のところでも生物が生息していることに感心した。しかし、水は毎度白馬尻で汲んでいたが今までにも川虫入りだったことがあったのだろうかと思うとちょっとヤな感じ。

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