槍ヶ岳

上高地〜槍ヶ岳〜上高地 2000/8/23-26

7/23(日)

みどりの窓口で急行アルプスの指定席を確保。

8/23(水)

珍しく検札がアルプスの発車前に来た。けど、手前で戻っていってしまった。それでも八王子の手前でまた来たのでこの後は松本まで爆睡できる。八王子で今回の同行者のYが乗車。このYは仕事の関係で年に1回しか登りに行けないため、メジャーな山をなるべく前倒しで登っておこうということで今回は槍ヶ岳に登ることになった。

この日のアルプスは始めはちょうど良い室温だったが、そのうち暑くなってきて寝苦しくてあまりよく眠れなかった。

8/24(木)

松本で松電上高地線へ乗り換え。空いていて乗客は全員座れていた。新島々でバスに乗り換え。この日のバスは1台で補助席の使用はなし。

上高地BT〜明神〜徳沢〜横尾

村営食堂で朝食後に歩き出した。気温が肌寒く感じる位低く、しばらく歩いても体が温まらない。

眠気が取れないので徳沢園でコーヒーブレーク。

横尾〜槍見河原〜一ノ俣〜二ノ俣〜槍沢ロッヂ

すれ違う登山者はそれほど多くない。8月下旬の平日を選んだのはやはり正解。

槍見河原の道が以前より川から離れているように思った。以前は河原の中に道がついていたように記憶しているが、どうも増水時も通れるよう道を変えたようだ。

槍沢ロッヂで昼食(休憩毎に少しずつ食べ物を口にはしていたが)。途中で荷揚げのヘリコプターが来る。接近してすぐはどうって事は無かったが、数秒してからものすごい風が押し寄せてきて目にゴミが入ってしまった。

槍沢ロッヂ〜ババ平〜水場

ババ平のテン場は以前にはなかった水場が水パイプで水を引いて出来ていた。でもここの水はここまで来るのに暖まっていてぬるい。少し上の水場の水は冷たくてうまい。

水場〜大曲〜分岐〜ヒュッテ大槍

大曲から先はやっと本格的な登り。暑いことは覚悟していたが、日光にあぶられて非常に暑い。ちょっとバテ気味になって氷河公園の分岐の手前で休んでいると猿の群れが出現。低木の中に隠れているので数ははっきりしないが10頭以上いるだろう。とても小さな小猿も3, 4匹いた。猿を眺めているうちに少し風が吹いてきて涼しくなったのはありがたかった。

登れども登れどもなかなか槍の穂先は見えてこない。ちょっと嫌気を感じつつ登っているとやっと槍と殺生ヒュッテが見えてきた。

最後のヒュッテ大槍への登りは思っていたより時間がかかった。考えてみれば小屋の標高が2,850mで常念岳(2,857m)の標高とほぼ同じなので時間がかかるのも無理はない。

この日の泊まり客は11人。寝床は我々2人で1区画をまるまる使えた。ここの小屋の食事はとても良い。泊まり客も少ないこともあって和気あいあいとした雰囲気での食事となった。

19時過ぎに星を見に(あまりみえなかった)外に出るとライトも持っていない馬鹿登山者が歩いてきた。この馬鹿登山者はヒュッテ大槍に泊まったのであるが、小屋の受付の時に小屋の人にさんざん叱られていた。悪い登山者をちゃんと叱る山小屋っていいと思う。

コースタイム

8/25(金)

ヒュッテ大槍〜槍岳山荘〜槍ヶ岳〜槍ヶ岳山荘

小屋で小さいザックを借りて(宿泊者用に無料の貸しザックがある)、水筒とカメラを入れて槍ヶ岳へ向けて出発。

8月も下旬の平日なのでスムーズに槍ヶ岳山頂に到達。山頂にいる大半は昨晩ヒュッテ大槍に泊まった顔。昨日、氷河公園の手前で会ったご夫婦(殺生の方に泊まったそうだ。こちらも空いていたとのこと)の肉離れを起こしたご主人も無事に登ってこられていた。山頂からは360度の大展望。槍ヶ岳は3度目にして絶好の展望を見ることが出来た。

槍ヶ岳山荘〜ヒュッテ大槍〜分岐〜分岐〜氷河公園

ヒュッテ大槍へ下る途中に戦闘機が飛んでいるのを見た。ここで戦闘機を見るのは2度目。

ヒュッテ大槍で荷物をパッキングした後に出発。

氷河公園の分岐で氷河公園に足を伸ばすことを決めた。荷物はナナカマドの木の下にデポして、水筒とカメラだけをもって歩き出した。天狗池は大半を雪が覆っていた。中判のカメラで池を撮っている人がいたがどうも穂苅貞雄さんだったらしい。この往復はとても暑く水筒の水の大半を飲んでしまった。荷物をデポする場合でも水筒だけは必ず持っていった方が良い。

氷河公園〜分岐〜大曲〜水場〜ババ平〜槍沢ロッヂ

下りとはいえとても暑い。ヒュッテ大槍からの下りは普段の3倍以上水を飲んだ。今日は登ってくる人が多いが登ってくる人はもっと暑いだろう。

水場で水を補給。口に含む程度の水しか残っていなかった。

槍沢ロッヂの電話で徳沢園へ予約の電話を入れた。ここの電話は衛星電話なので相互に声が届くのに一瞬の間があり、話しにくい。

槍沢ロッヂ〜二ノ俣〜一ノ俣〜槍見河原〜横尾

徳沢園の予約がとれたので少しペースダウン。この日は休前日のためか登山者がわりと多かった。ツアーか何かの胸に名札をつけた団体まで登ってきていた。槍沢ロッヂはこの日は大混雑だっただろう。

横尾〜新村橋〜徳沢

横尾山荘はなぜか物価が高い。350ccの缶ジュースを槍沢ロッヂは300円、徳沢園は200円で売っているが、ここでは250ccのものが250円である。缶ビールは500円でなんとヒュッテ大槍と同じ値段である。もしかしてあの山域で一番物価が高いところなのであろうか。

暑さのためかなり疲れて、もうすぐ徳沢というのに新村橋で休憩してしまった。

休前日のためか徳沢園は思ったより混んでいた。相部屋に泊まったのだがそれでも1人1畳程度の広さであった。

コースタイム

8/26(土)

徳沢〜明神〜上高地BT

コーヒーを飲んだ後に徳沢を出発。9:20のバスに乗れればよいと思っていたが8:30のバスに間に合った。

コースタイム

8:30のバスで新島々へ。釜トンネルを出たところで渋滞。トンネル内でバイクがコケて炎上しているとのこと。15分ほどたってからやっと車が流れ出した。途中の洞門でバイクがこけていて真っ白になっていた。燃えたから白いのかそれとも消火器のせいだろうか? バスは飛ばしに飛ばして接続の電車に間に合った。

手元にあったあずさの回数券が、指定席回数券だったので松本駅のみどりの窓口で指定席を確保。松本で昼食後、いつものごとく酒屋と本屋に寄った後、12:52発のあずさ62号で帰った。

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