尾瀬

鳩待峠〜尾瀬沼〜白砂峠〜尾瀬沼〜大清水 2000/8/10-11

8/10(木)

前回の山行の燕岳の第一ベンチの水場で汲んだ水で淹れたコーヒーをまず飲み、運転の合間に飲むコーヒーを淹れ(こっちは水道水)、ポットに入れてから、23:50頃に自宅を車で出発。

8/11(金)

谷和原ICで常磐道に乗り、外環経由で関越へ。途中、トイレ休憩にSAに寄ったくらいで休憩も仮眠もせずに沼田に2:43に着いた。ICの出口わきのローソンで朝食を買った。飲み物を買い忘れたのでちょっと行ったところのセブン−イレブンで買った。

途中、星空がきれいで何度か車をとめて眺めつつ3:29に尾瀬戸倉の並木駐車場に着いた。3:50の始発のバスに乗るために関越バスのバス停に行ったが、バスに乗せる予定のツアー客を乗せたツアーバスが着かないらしく、出発時間が遅れると言われた。その時間を利用してローソンで買ってきた朝食を食べた。しばらくすると、ちょうどその場に来た乗合タクシーに振り替えられた。そのまま客を拾ってから上に行くかと思ったら、並木の駐車場のタクシー乗り場で乗り換えさせられ、席が埋まるまで待たされ、結局出発は4:15頃だった。

ウトウトしているうちに鳩待峠に着いた。運転手さんは至仏山に登る場合に下山には山ノ鼻のコースでなくまた鳩待峠へ戻ってくる方が良いということを言っていた。確かにあそこは蛇紋岩で滑りやすく下山には使いたくない道。

鳩待峠〜山ノ鼻〜三叉〜龍宮〜見晴

鳩待峠はすごく空いていた。今日は日帰りなのでいつもより荷物が軽く、どんどん下っていった。鳩待峠から少し下ったところにいつのまにかベンチが作られていた。また、2/3程下ったところに大きな岩があるのだが、そこの左側に新しい木道が作られ、以前からあった右側の木道とでぐるりと岩を囲むような形になっていた。そういえばこの岩は大学時代にはじめて尾瀬に来たときに一緒だった面子を岩の上に登らせて記念写真を撮ったことがあったっけ。

下り始めから朝霧が出ていて、至仏山の山頂は隠れていた。尾瀬ヶ原も朝霧に包まれ、幻想的な雰囲気。足を進めるに連れ、霧の中から現れる景色が目を楽しませてくれた。

三叉では左側に行くとヤンマとかイトトンボとか結構いるのでそちら側に進もうかという考えが少し頭をもたげたが、今日は帰り道に花咲の湯にあるという小暮真望先生のギャラリーを見る予定なのでそちらが優先で時間の短いコースということでそのまままっすぐ進んだ。ちょっと進むと左手の湿原に紫色の群落があった。どうもサワギキョウの群落のようだ。

下ノ大堀を渡る頃には霧はほとんど晴れていたが、至仏山も燧ヶ岳も山頂は雲がかかっていた。湿原にはサワギキョウ、ギボウシ、キンコウカ、ネジバナ、トキソウ、ニッコウキスゲ、ワレモコウ、サギスゲ、コオニユリなどが咲いていた。特にキンコウカとギボウシはいたるところに咲いていた。龍宮の手前あたりにはサワギキョウがいっぱい咲いていた。ニッコウキスゲは時期としては遅いようであんまり咲いていなかった。

龍宮の拠水林の中に熊注意の看板があった。どうも拠水林の中は熊の移動経路らしい。

見晴の手前でちょっとシャリバテ気味になった。弥四郎小屋の前でローソンで買ってきたチョコレートを食べた。弥四郎清水で家に帰ってからコーヒーを淹れるのに使うための水を汲んだ。

見晴〜白砂峠〜沼尻蕎麦屋〜沼尻休憩所

見晴から少し行ったところに熊注意の看板があった。今回持ってきたザックはたまたま鈴を付けていないものだったのでそのうち鈴を買わなければと思った。沼尻蕎麦屋でそばとはっとうを食べた。桧枝岐のそばは蕎麦の香りが高くてうまい。

沼尻休憩所〜沼尻休憩所〜長蔵小屋

沼尻休憩所でモーニングコーヒー。すごく空いていた。どうも盆休み直前の平日の尾瀬はねらい目のようだ。

休憩所を出発して5分ほどで徹夜の疲れのせいか腹の調子が悪くなり休憩所に戻り、休憩所のトイレのお世話になった。環境汚染の原因になる紙を減らすためにウォシュレットになったということは知っていたが、実際に見てみると妙な気分。利用料が200円ということだが、この程度の金額では原価償却できるとは思えない。ほとんど長蔵小屋の持ち出しだろう。

長蔵小屋〜三平下〜三平峠〜一ノ瀬休憩所〜大清水

長蔵小屋の売店でザックに付ける鈴を買った。すぐに出発しようと思っていたのだが、エンヤの曲がかかっていたので思わず、聞き入ってしまった。山にはエンヤの曲は結構合う。思いがけずエンヤを聞けたのですごく贅沢な気分になれた。何年か前にジョージ・ウィンストンをBGMに燕山荘のサンルームでコーヒーを飲んだがこのときもすごく贅沢な気分になれた。バスの時刻表を見ると12:05のバスに間に合いそうなので適当に切り上げて、歩き出した。

三平下もあんまり人はいなかった。尾瀬には何度も行っているが、三平下の方に行くことはほとんどない。沼のこちら側を歩くと、東京電力のロクでもない発電所や水門を見ることになるが、気分が悪くなるのでいつもこちらのコースは意図的に避けている。

三平峠までの登りは木道が整備されている。かなり作り足してある模様。三平峠の下りも以前より整備されているように感じたが、その通りで下っている途中で木の階段を作っている現場を通った。山の中なのだから不便なのが当たり前であそこまで整備する必要があるとは思えない。その分をもっと有意義なことに金を使って欲しいものだ。

長蔵小屋の売店でエンヤを聞きつつバスの時刻表を見たときに12:05のバスに間に合いそうだと考えていたがあっさりひとつ前のバスに間に合う時間に大清水に着いてしまった。物見小屋で昼食。道路が通じている場所にしては値段がちょっと高いと思った。

コースタイム

11:40のバスで尾瀬戸倉に戻った。バスは空いていた。バスが走り出したときは起きていたのだがいつのまにか寝てしまって、尾瀬戸倉の手前で起きた。

12:00に並木の駐車場を出発。途中、鎌田郵便局、片品郵便局によって、尾瀬の絵柄のふるさと切手を買った。それぞれの郵便局で台紙が違うものを売っていた。この切手の原画は小暮真望先生のもの。

平川の交差点で右折。ほとんど車の行き来がなく、本当にこの先に温泉があるのかと言う感じの道。しばらく走ると花咲の湯が農村の中にぽっかり姿を現した。ここのお湯は白く濁り、肌になじむ感じでとても気持ちがよかった。値段は500円で営業時間は夏期は10:00-21:00、建物には食堂もあり食事も取れる。シャンプー、ボディシャンプー完備でサウナもある。サウナには非常に惹かれたが、まだ長い距離を運転しなければならないのでやめておいた。平日なので空いているかと思ったがそこそこお客さんが入っていた。小暮先生のギャラリーであるが廊下に作品が飾ってあるだけだった。でも、生で作品を見ることが出来て良かった。

花咲の湯から沼田までは川場村の中心地までは曲がりくねった道。でも、狭い道では無いので運転はしやすい。川場村まではほとんど車は走っていなかった。

国道120号で帰ると左大臣という酒蔵があるが、こちらの道は誉国光という酒蔵がある。この道(平川沼田線)は沼田ICの直前で国道120号と合流する。横目で国道120号を見ると沼田ICに入ろうとする車のため渋滞していた。尾瀬からの帰りは今回の道を使うのが正解のようだ。

15時前に沼田ICより関越道にのり、途中2度ほど渋滞に巻き込まれたが18:30には谷和原ICに着いた。途中、本屋に寄ったりしたので家に着いたのは19:30頃だった。途中、仮眠を取らなければならないかと思ったが、眠くならなかったのでトイレ休憩を数回取る程度で帰ってこれた。大清水〜尾瀬戸倉のバスの中でウトウトした程度なので37時間ほどほとんど寝ていないことになる。

家に帰るとどっと疲れがわいてきたので夕食も食べずに寝てしまった。

今回は車で行ったが、この車(カローラ)での山行はこれで最後。新しい車の契約が済んでおり、20日に新しい車が納車される。今まで故障もせずに良く走ってくれたと思う。

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