白馬岳

猿倉〜白馬山荘〜猿倉 1998/8/1-3

8/1(土)

今回の面子は大学時代の後輩のY, N, Gと自分の四人。

いきなりトラブル。この日は新宿より急行アルプスで出発予定だったが、23:30に南口で待ち合わせたYが来ない。電車が発車する直前まで待ったが、来ないので電車の発車のベルを聞きつつ、車内の電話でYの自宅に連絡を取った。なんと、まだ家にいて、出発日は明日だと思っていたとのこと。8/2に白馬山荘の個室の予約が取れたといったのを8/2出発と勘違いしたらしい。幸い、Yは中央線沿線に住んでいるので八王子から乗れたら乗るようにということともし間に合わなかったら、後続の臨時の列車に乗るように指示。

列車が八王子にすべり込むと、NとGがYがいるのを発見。間にあったかと安堵したが、甘かった。間に合わなかったら後続の臨時にのれといったのを後続の臨時にのるものと勘違いしたらしい。仕方がないので車掌に次はどこで止まるかを聞いて、大月駅(この時点で高尾は通過していた)で私が後続の列車に乗り換え、NとGとは急行アルプスの終点の信濃大町で後続の臨時に乗り換えるように指示。

大月駅でアルプスを降り、後続のアルプス85号に乗り換えた。ガラガラですぐにYと合流。直角シートながらボックスを独占できたのでよく眠れた。これは、仕事が忙しくて、木曜に徹夜、そのまま金曜は22時まで勤務という山に登る前には絶対したくないことをした自分にはありがたかった。

8/2(日)

穂高近辺では曇っていたが、信濃大町の手前から本格的に降りだした。信濃大町でNとGと無事合流。

白馬駅に到着して、登山届けを提出後タクシーに乗り込んだ。Yが水を買っていきたいと言うことなので駅のそばのローソンによってもらってから、猿倉へ。料金は3,700円だった。

猿倉 〜 白馬尻

白馬尻で朝食。朝食後、Nが帰ると言い出して、帰っていった。彼は仕事の都合で明日には下山して帰る身だったので、天候の回復が見込めないので帰ることにしたのである。

白馬尻 〜 村営頂上宿舎 〜 白馬山荘

あきれたことにビニール合羽で登っている登山者がかなりいた。大雪溪はすでに秋道でかなり上まで土の上を歩いた。大雪溪もかなりクレバスができていた。葱平には立派な避難小屋ができていた。うん千万円かけて白馬村が作ったそうである。以前あった岩小屋はなくなっていた。3年前の7・11水害のあとにはあったのだが、下部の土砂がかなり崩壊していたので、自然崩壊したのであろうか?

村営頂上宿舎で昼食。ここでゆっくりした後に白馬山荘へ。

雨にもかかわらず、多くの宿泊客がいて、夕食は遅い回になってしまった。一寝入りした後に夕食。いつもよりかなり質素である。いつもは付くデザートの一品もない。翌日の朝食に海苔すら付かなかったことから、どうも天候不順で荷揚げがはかどらなかった模様。とはいえ、なぜかスカイプラザの方のケーキなどは豊富にあった。絶対量が違うと言ってしまえばそれまでだが、いまいち釈然としない。

コースタイム

8/3(月)

この日は蓮華温泉に行く予定であったが、翌日以降の天候回復が望めないため、蓮華温泉はあきらめ、猿倉に戻ることにした。

白馬山荘 〜 避難小屋 〜 白馬尻 〜 猿倉

村営頂上宿舎の手前から大渋滞。はるか前方を見ると歩くのが遅いのに後ろから来る人に道を譲らない非常識な団体がいて、こいつらが原因だった。途中で道が広くなったところでやっと抜かせたが避難小屋には7:30到着とかなりのペースダウン。

避難小屋から下を見るとやはり団体が団子になっていた。こちらの団体は道標を見落としたらしく、上山路の方を下っていっていたため、下山路を下っているうちに追い抜いた。

白馬尻到着の時点で急げば9:55のバスに間に合うので休憩なしでそのまま下山。

コースタイム

バス(980円)で白馬駅にいった後にタクシーで塩の道温泉ガーデンの湯へ。思っていたより近くタクシー料金は730円だった。ガーデンの湯は数年前にできた温泉できれいである。料金は600円。場所は国道148号を南小谷の方に行って松川を渡ったところ。源泉はここより少し八方よりにいった倉下の湯で、ここを含め3ヶ所に湯を供給している。湯は大古の海水が温泉として湧出したものでちょっと変わっていてよい。となりには藤森酒店というちょっと大きめの酒屋があるのが左党にはうれしい。

とりあえず、湯につかって、ほっとしていると、またトラブル。Gが帰りの切符などをいれてあるウェストバッグをバスかタクシーに忘れてきたという。とりあえず、タクシー会社と松電の白馬営業所に電話をかけることを指示したが、しっかり湯につかってから、電話をかけに出て行った。危機感のないやつである。

結局、Gのウェストバッグはバスの中にあって、タクシーで松電の白馬営業所へ。730円+迎車料180円(迎車料は他の登山者が温泉にやってくるのをまっていれば節約できる)。

駅前で昼食をして土産などを物色したあと12:43発のスーパーあずさ8号へ。月曜だから座れるだろうとたかをくくっていたのだが甘かった。座席はほとんど空いておらず、座れなかった。仕方がないので松本まで立っていって、松本で後続の特急に乗った。よく考えてみると、スーパーあずさは以前大糸線内を走っていた普通のあずさより編成が短いので混んでいるのは当然と言えば当然である。

松本に着いてから新聞を買って眺めてみると、2日に梅雨明けという記事がのっていた。山の上でずぶぬれになった身には冗談としか思えなかった。

家に着いた後に水筒の蓋が開いているのに気付いた。ザックの中身が湿っぽいと思っていたらこういうわけだったのか。どうやら下山中に開いたらしいが、電車の網棚で水がこぼれてくる事態にならなかったのは不幸中の幸い。

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