八幡岳

八幡岳キャンプ場〜八幡岳峠〜八幡岳〜八幡岳キャンプ場 2021/12/13

唐津方面の山の帰りの県道37号や県道40号、天山の上から見て、気になっていた八幡岳へ登りに行くことにした。

12/13(月)

4:35に自宅発。外気温8度。航続可能距離435km。

出発時は目的地の八幡岳キャンプ場の直前の休憩場所は道の駅 厳木にしたが、最初の休憩場所に適当な場所が思いつかず、道の駅 しろいしにセットした。だが、道の駅 しろいしだと少し遠回りになるのでカーナビの地図を見てみた。メモリ登録している場所でちょうどよさそうな場所にあったのがトライアル 三日月店だった。買い物ついでに寄り道することにした。

県道18号で前にトラックが何台かいたので県道48号でなく、国道444号で行くことにした。県道48号と国道444号の重複区間になるところの信号で信号待ちの間に県道18号で前を走っていたトラックが前を走っていった。トラックの後ろを走るより早く行けると思ったが、そうでもなかった。交通量の少ない時間はトラックの後ろを走ってもそれほど遅くならないようだ。

5:55にトライアル 三日月店着。走行距離64.0km、燃費24.7km/L、平均車速47km/h、走行時間1:21、EV走行距離23.6km(37%)、航続可能距離439km、外気温8度。高度0m。6:11発。

6:41に道の駅 厳木着。走行距離82.3km、燃費24.9km/L、平均車速44km/h、走行時間1:52、EV走行距離34.1km(41%)、航続可能距離425km、外気温7度。高度72m。

少し足下に寒さを感じたのでここで登山用の靴下に履き替えた。

6:51に道の駅 厳木発。

7:13に八幡岳キャンプ場着。走行距離94.3km、燃費22.0km/L、平均車速42km/h、走行時間2:15、EV走行距離38.4km(41%)、航続可能距離408km、外気温3度。高度515m。

冬期閉鎖とかでキャンプ場の駐車場に停められなかった場合は途中にある池の横に駐車できる場所は見つけてあったが、キャンプ場の駐車場に停めることが出来た。

八幡岳キャンプ場〜八幡岳峠

気温から言ったら厚手フリースとウィンドブレーカーでしのげそうだと思ったものの、風が少しあり寒いのでゴアのジャケットを着た。上は秋冬用の長袖シャツの上に薄手のフリースのプルオーバーとジャケットで、下はライニング付きのCraghoppersのズボン。この日の天気予報の気温だとモンベルのマウンテンパンツで大丈夫だとは思ったものの寒いのは嫌だったのでライニング付きのズボンにしたのだが、これが大正解だった。手にはフリースのグローブ、頭にはボマーキャップタイプの帽子をかぶった。少し風があったが、この帽子でちょうど良かったので冬はザックに常に入れておこうと思った。

まずはキャンプ場の駐車場を出て、県道315号へ。キャンプ場の入口に真新しい九州自然歩道の案内図があった。

キャンプの入口と道を挟んだ反対側に案内板があり、以下のように書かれていた。

八幡岳の地形

八幡岳(764m)と女山(685m)を中心とする八 幡岳山塊は、中腹まで盆状構造をもった古第三紀の 地層で形成され、その上に第三紀末期から第四紀の 初期にかけて噴出した玄武岩の溶岩流が、ほぼ水平 に重なってできた卓上山地である。長い年月の間に 浸食されて現在のようなビュート状の地形を示すよ うになった。

道の脇に少し変わった祠があったので見学。説明板がなかったら、変わった祠を見たというだけになっていたところだが、説明板があったので池の観音と言われる史跡だということがわかった。

途中でボケをかまして、道標の八幡岳の方へ行ってしまった。少し歩くと道の先に八幡岳のアンテナが見えてきた。ここでようやく八幡岳へ登る車道を歩いていることに気付いて引き返した。

途中で池の脇を通った。八幡岳のキャンプ場に蕨野の棚田があり、棚田から上がっていくと棚田の水源となっている溜池らしき池があった。この池も棚田の水源かと思っていたら、多久市水道西多久水源地と書いてあった。

キャンプ場から20分ほど歩くと海が見えた。唐津湾が近いから方向も考えずに唐津湾だと勝手に思い込んでいた。間抜けなことに左斜め前から日が昇って来ているのに有明海だとは全く思わなかった。海の右側の山を撮った写真を家に帰ってから見て、経ヶ岳、郡岳等の多良岳方面の山だとわかり、やっと有明海だと気付いた。思い込みって怖い。

峠に向かっているのに下っているけど、そのうち登り坂になるのかなと思っていたら、下り坂のまま八幡岳峠へ到着。ここからは舗装林道歩きで、林道の入口にはかなり薄くなって辛うじて読める程度の九州自然歩道の案内図と九州自然歩道入口と書かれた標識、林道 川内線 起点と書かれた標柱があった。標柱には延長640mとあったのでこの先640mは林道歩き。

八幡岳峠〜八幡岳

途中でスマートフォンで現在地を確認しようとしたらダウンしていた。起動しようと電源ボタンを何度か押したが起動しない。間抜けな事に長押しでなく、押してからすぐに離していた。しばらくして最近の電子機器の電源のオン/オフは長押しだと言うことを思い出して起動させた。というわけで途中のトラックログが取れていない区間(八幡岳峠付近から9分程)がある。

林道の終点に林道の終点の標柱と九州自然歩道の道標があった。道標は八幡岳峠、八幡岳、川内峠の方向を示していたが、八幡岳峠までの距離表記はなく、八幡岳は1.0km、川内峠は1.7kmと記されていた。

登っているうちに体も暖まってきたので上のジャケットを脱いでザックにしまった。今回のザックはオスプレイのケストレル58を持ってきた。58Lのザックは日帰り山行にははデカ過ぎるが脱いだものをきれいに畳まないでもしまっておけるのが長所。

途中に九州自然歩道のNo.73の真新しい標柱があった。桃川 9.0km、八幡岳 0.8kmとなっていた。山頂までにはNo.74の標柱があったがこれは古いものだった。

道の斜度が少し緩くなってきたあたりで鎮西八郎為朝の説明板があった。帰ってから地図を見ていて牛津川の水源が八幡岳であることを知ったが、牛津川の流域にある牛津という地名も鎮西八郎為朝に関わりがある。この説明板の説明にもある黒髪山の大蛇だが、退治した大蛇の鱗を1枚、牛車で運んでいったら、途中で牛がどうやっても動かなくなったそうだ。そこでその場所に大蛇の鱗を祀ったそうで、その場所が当時は入り江の津だったので牛津と呼ぶようになったという伝説があるとのこと。

説明板から少し歩くと堆積岩らしき岩から水が染み出していた。キャンプ場の入口にあった説明板にもあったが、浸食されたのはこのような岩なのだろう。

下の方の砂防堤があるあたりの道は歩きにくかったが、上の方は岩を組んだ道になり歩きやすくなった。このあたりで風が少しあり、寒く感じるようになった。途中でジャケットを脱いだが、ジャケットではなく内側に着ていた薄手フリースを脱いだ方が良かったと思った。

山頂までの途中に2枚の説明板があり、それぞれ以下のような説明が書かれていた。確かに足下の落ち葉はケヤキの葉だ。

八幡岳のケヤキ林

八幡岳山頂部の急斜面を覆う自然林は、不安定な がれき地など特異な環境のもとで県内でも特有の林 相が見られる。高木は主としてケヤキ、ミズキで、 直径1m、樹高20mに及ぶものがある。中木にチド リノキ、ヤブツバキなど、低木にアオキ、シロダモ などの常緑広葉樹と落葉広葉樹が混生し、林床には ウバユリなどの外、オオキツネノカミソリの大群落 が見られる本県では貴重な森林である。

オオキツネノカミソリ

ヒガンバナと同じ科の仲間で、葉見ず花見ずとい われるように花と葉が同時にみられない球根植物で、 葉の形を狐の剃刀(かみそり)にみたててこの名がある。3月柔 かい濃緑色の細長い葉が伸び林床一帯を覆うが一担 枯れて消失する。7月下旬になると林内一面に橙赤 色の美しい筒状花を咲かせ壮観である。このような 大群落は他に例を見ることのない貴重なものである。 この球根は有毒であり注意しよう。

※ 「一担」は「一旦」の誤字だと思われる。

九州自然歩道のNo.74の道標から15分弱登ると舗装道へ出た。登っている途中で上から刈り払いの音が聞えてきていたが、アンテナの周りの刈り払いをやっていた。

舗装道に出てからほんの少し歩くと山頂に到着。山頂のほんのわずか手前に八幡岳の由来の説明板があった。

八幡岳の由来

この山は、古地図では「日鼓(ひつづみ)山または、 「日包山」と記入されている。平安時代の武 将源義家(八幡太郎)の第八子、鎮西八郎為 朝が九州に来て若木村に館を構え、武道修練 のため山野を駆けめぐっていたと伝えられて いる。為朝は、源氏の武神である八幡宮を勧 請し、この山頂に八幡大菩薩の石祠を祭った ことから、次第にこの山は八幡岳と呼ばれる ようになったと言われている。

山頂は南西方面が開けており、虚空蔵山、黒髪山、隠居岳などが見えた。多良岳・経ヶ岳方面はアンテナが邪魔で、有明海を見るのにもアンテナが少し邪魔。木々の間からは唐津湾、十坊山、浮岳、作礼山などを見ることが出来た。

登ってきた反対側にも下っていく道がありロープが設置されていた。そちらの方の先も少し小高くなっているようだ。山頂には何もないけど、もしかしたらそちらに八幡菩薩の祠があるかもと思って行ってみたが何も無かった。ちょっと小高くなったところの先は急な下り道で先の方に赤テープがあるのが見えた。この時はどこに続く道か思いつかなかったが、よく考えたら眉山へ続く道だろう。

山頂に戻ってくるとレンズにかぶせていたレンズフードが無くなっていた。あまり使っていないけど、無いのは困るし、買うとなったら意外と高いし、古いレンズのフードなので入手できないかもしれない。多分、ロープのある道を辿った時に落としたのだろうということでもう一度そちらに行ったが見つからなかった。この時点で諦めるしかないかと思ったが、もしかしたら反対側で落としたかと登ってきた方へ行ってみたら、「八幡岳の由来」の説明板のところで見つけて一安心。

山頂にはベンチがあったのでそこで軽く食事。食事のあとはコーヒーを飲みながらおやつ。今回のおやつはクランポンの林檎パイと栗田製菓所のくるみ餅。くるみ餅は信越遠征の時に買ってきたもので、林檎パイの方は信越遠征の時に買ってきたものが無くなったので、クランポンからお取り寄せしたもの。

八幡岳〜八幡岳展望台

登ってきた道とは別の方向へ向かう道があったので、もう少し眺望があるところは無いかとそちらに向かってみた。道を進んでいくと八幡大菩薩の祠と説明板があり、展望台になっていた。説明板には以下のように書かれていた。

八幡岳北面の森林

八幡岳の北面は、本県でも数少ない自然林が保存 されており、ダンコオバイ(樹木)・オオダイトウヒ レン(草木)の唯一の自生地である。樹木ではケヤキ、 ミズキ、チドリノキが多いが、イヌシデ、アカシデ、 カナクギノキ、ゴマキ、ツリバナ、シロモジ、コハ ウチワカエデ、アカガシなど、林床にはアキチョウ ジ、オオキツネノカミソリ、ユリワサビ、ヒメバラ イチゴ、モミジガサなどが見られる。

展望台には来たもののここに来るまでの途中にあった何本かのアンテナの周辺には展望がある場所は無いかと一旦戻ってウロウロしてみたが、展望の得られるところはなかった。

展望台の突端にはベンチがあり、何も書かれていない少し古そうな説明板があった。後から思えば、あれは以前に設置していたプレートを外した説明板の土台なのだろう。そのうち、またプレートを設置するのだろう。

展望台は北方面が開けており唐津湾、作礼山、天山、女山等が見えた。

八幡岳展望台〜八幡岳キャンプ場

展望台からの道は少しの間車道を下るが、所々で開けている場所があり、多良岳・経ヶ岳・有明海・天山・女岳・御船山を望めた。下の方には八幡岳キャンプ場に来る途中で通った蕨野の棚田が見えた。

途中から車道を離れ登山道へ。入口には土台だけでプレートがまだ取り付けられていない説明板があった。このような説明板は八幡岳キャンプ場までにもう1個あった。また、展望台からここまでの車道の脇に九州自然歩道のNo.75の標柱があり、八幡岳 0.4km 笹原峠 8.1kmと書かれていた。九州自然歩道の標柱は他には八幡岳キャンプ場までに真新しいNo.76と古いNo.77があった。

キャンプ場までには説明板が4つあったが、そのうち3つは苔が生えていてほとんど読めなかった。何となく読めた感じだと「八幡岳の野鳥」、「アリに育てられるクロシジミ」、「高原の鳥」(池高原の鳥かもしれない)の説明板らしい。せっかく説明板の文章を考えて設置してくれているのにそれが読めなくなっているのは物凄くもったいない。3つは樹脂プレートだが残りの一つは木製の「四季の野鳥」の説明板。木に字を彫ったところにペンキを塗ってあるが、少しペンキが剥げていた。だが、字を彫ってあるのでペンキがはげたところもくぼみで書かれている字は読めた。

登山道は八幡岳キャンプ場まで2回ほど車道を横切っていた。2回目を横切ってほんの少し歩くとキャンプ場に到着。

今回から首からかけたカメラが前かがみになったときに前でブラブラしないようにザックのショルダーベルトにストラップを付けてきたが、これがわりと便利だった。ストラップと言ってもスーツケースベルトをショルダーストラップに付けて、カメラのストラップを2本まとめてショルダーベルトに軽く止められるようにしただけ。

コースタイム

トラックログ

スマートフォンがダウンしたため、8:13(八幡岳峠)〜8:22まではトラックログが取れていません。

11:39に八幡岳キャンプ場発。

11:44に大平展望所着。走行距離96.4km、燃費21.8km/L、平均車速41km/h、走行時間2:20、EV走行距離38.4km(40%)、航続可能距離403km、外気温9度。高度79m。

ここの展望所は往路で八幡岳キャンプ場へ向かうときに見つけて、帰りに寄ろうと思っていた。

12:52に大平展望所発。

棚田は大平展望所から見下ろすより下っていく途中の道から見上げた方が眺めが良かった。

12:16に道の駅 厳木着。走行距離106.0km、燃費22.4km/L、平均車速40km/h、走行時間2:38、EV走行距離40.6km(38%)、航続可能距離384km、外気温9度。高度79m。

木屋のたこのじゃん辛、いかさし柚子こしょう、軟骨ちぎり揚げ、牡蛎、アイスプラント、砂肝の直火焼き等を購入。牡蛎は唐津産で美味かったが、シーズン初めのせいか身が小ぶりだった。アイスプラントは厳木の特産品らしくここの道の駅や道の駅 大和で良く売っている。砂肝の直火焼きはヨコオフーズの厳木工場がある関係でここでも手に入る。

売店に寄った後には佐用姫像を見に行った。青空に白い像が映えていた。

12:52に道の駅 厳木発。

13:14に桜月堂着。走行距離120.6km、燃費23.3km/L、平均車速40km/h、走行時間3:01、EV走行距離50.2km(42%)、航続可能距離361km、外気温12度。高度21m。

店の前に羊羹の自販機が置かれていた。多量の商品を購入するので、商品を用意してもらう間に小城公園を一回り来ることにした。途中の道でマンホールを見つけたが、桜、滝、蛍といかにも小城らしい図柄だった。

13:45に桜月堂発。

14:10に道の駅 しろいし着。走行距離134.8km、燃費23.8km/L、平均車速39km/h、走行時間3:25、EV走行距離59.1km(44%)、航続可能距離350km、外気温12度。高度6m。

蓮根、唐揚げ、レモンを購入。ここのピリ辛の唐揚げは割と好き。レモンは牡蛎用。

14:36に道の駅 しろいし発。

福富ICから嘉瀬南ICまでは有明海沿岸道路で。福富IC〜芦刈南ICが開通して便利になった。この近辺の道路計画を調べてみると佐賀唐津道路が佐賀JCTで有明海沿岸道路につながる計画らしい。佐賀唐津道路で多久〜小城〜佐賀JCTがつながれば唐津方面へ行くのが楽になる。だが佐賀JCT〜嘉瀬北ICまでの用地買収をやっている段階らしいので楽になるのはまだまだ先のようだ。有明海沿岸道路の方は、大野島IC〜諸富ICが来年度開通予定ということなので佐賀方面へ来るのはかなり楽になる。諸富IC〜佐賀JCTは自専部下部工中ということなので数年後くらいに開通か?

15:30に道の駅 みやま着。走行距離172.9km、燃費25.1km/L、平均車速40km/h、走行時間4:20、EV走行距離76.4km(44%)、航続可能距離310km、外気温13度。高度19m。

海産物加工品、刺身、セロリのピクルス等を購入。

15:53に道の駅 みやま発。

16:36に自宅着。走行距離203.9km、燃費25.7km/L、平均車速40km/h、走行時間5:04、EV走行距離94.3km(46%)、航続可能距離280km、外気温11度。車の総走行距離36,566km。

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