鋸岳・蕗岳・中岳・白嶽

白嶽森林公園駐車場〜鋸岳〜蕗岳〜中岳〜白嶽〜白嶽森林公園駐車場 2021/4/15

新天草1号橋が開通したら天草の山に登りに行こうと思っていた。橋は2018/5/20に開通したものの行く機会が持てなかったが、アマクサミツバツツジの花の時期らしいので自生地の白嶽周辺の山に登りに行くことにした。

4/15(木)

南の空には赤い星が輝いていた。蠍座のアンタレスだった。東の空に明るい星があって、てっきり金星だと思っていたが、後で調べてみたら土星だった。

カーナビにSDカードからメモリ地点を読み込ませようとしたら、メモリ地点の読み込みに失敗しましたと言われてしまった。データを作り損ねたようだ。 天草に自分の車で行くのは初めてで、天草方面のメモリ地点があるわけでもないし、これからデータの間違いを見つけて作り直していたら出発が遅くなるのでメモリ地点を読み込ませるのは諦めた。とりあえずは目的地として白嶽森林公園キャンプ場を調べておいたマップコードでセットした。あとは経由地としてカーナビの元々持っているデータから道の駅 宇土マリーナ、道の駅 上天草さんぱーるをセットしようとしたが、道の駅 宇土マリーナの方しかデータになかった。

4:50に自宅発。外気温6度。航続可能距離791km。

国道501号では左に見えていた二ノ岳、三ノ岳、金峰山が国道57号線に入ると右に見えるようになり、雲仙が近くに見えるようになってきた。

宇土半島を走っているときに24時間営業の釣り餌屋があった。24時間営業するだけの需要があるほど釣り人がいるエリアということか。

5:52に道の駅 宇土マリーナ着。走行距離48.0km、燃費24.7km/L、平均車速46km/h、走行時間1:02、EV走行距離22.9km(48%)、航続可能距離741km、外気温8度。高度9m。

次の休憩ポイントの道の駅 上天草さんぱーるは今回走る道沿いにはあるが、うっかり通りすぎてもいけないのでスマートフォンで探して、Bluetoothでカーナビに転送してセット。今までは回線契約無しのスマートフォンをWi-Fiで使うだけだったが、今年になってから回線契約ありのスマートフォンを新調した。でもこの時までは新調したスマートフォンのインターネットの接続はWi-Fiだけで使っており、今回初めてスマートフォンらしい使い方をした。

6:10に道の駅 宇土マリーナ発。

道の駅 宇土マリーナまでの国道57号は、ほぼまっすぐで走りやすかったが、そこから少し先でカーブが多くなってスピードダウン。のんびり海と近づいてくる三角の景色を眺めながらのドライブとなった。

三角西港でスピード取り締まりをやっていた。随分朝早くからやっているものだ。

新天草1号橋の天城橋を渡り、上天草上陸。復路では旧天草1号橋の天門橋を渡る予定。

6:34に道の駅 上天草さんぱーる着。走行距離66.1km、燃費25.9km/L、平均車速45km/h、走行時間1:29、EV走行距離32.7km(49%)、航続可能距離721km、外気温11度。高度14m。

カーナビのデータでここの道の駅を探せなかったのは『「上」天草さんぱーる』ではなく『天草さんぱーる』で探していたからかと思ったが、『上天草さんぱーる』でもデータは無かった。データがないほど新しい施設でもなさそうだと思っていたら、オープン20周年とか書かれていたので結構古くからある施設。物産館だった施設が道の駅になったパターンで道の駅になったのは2015/4とのこと。カーナビのデータは2014年のものなので初めから探せるわけが無かった。

6:48に道の駅 上天草さんぱーる発。

2号橋、3号橋、4号橋、5号橋と渡り、海の景色を楽しみつつの楽しいドライブ。合津ICから少しの間は海はほとんど見えなくなった。途中に高舞登山の標識があった。後で調べてみたら、山頂近くまで車で行けて、駐車場もあり、展望が良いそうだ。知っていたら帰りに寄ったのに。

しばらく走ると海沿いの道になり美しい海を見ながらのドライブとなった。

道の脇にある白嶽森林公園の案内に従い右折。国道266号から右折して、少しの間だけ狭い道だったがやがて広い道へ。この広い道が林道白嶽線とのこと。途中で道を右折。右折した所からキャンプ場までは2キロ程だが普通の林道と言った感じで少し道が狭くなった。

キャンプ場が近くなると道の脇に沢山のツツジが咲いていた。花色のバリエーションが広い上に沢山生えていたのでこれがまさかアマクサミツバツツジだとはこの時は思わず、園芸種のツツジが植えられていると思っていた。絶滅危惧種だからチョロチョロと生えているだけと思い込んでいたのであそこまで沢山生えているのは想定外だった。

7:21に白嶽森林公園駐車場着。走行距離90.1km、燃費24.4km/L、平均車速44km/h、走行時間2:03、EV走行距離43.9km(49%)、航続可能距離70.3km、外気温9度。高度321m。

白嶽森林公園駐車場〜鋸岳

車から外に出るとウグイスの鳴き声が聞えてきた。ウグイスの鳴き声は今回のコースでは行く先々で聞えてきた。

駐車場には既に2台の車が停めてあった。片方の車の持ち主は夫婦らしい二人組がお湯を沸かして朝食中。出発準備をしているともう片方の車の持ち主のこちらも夫婦らしい二人組が戻ってきて車で去っていった。

駐車場には付近の山が載っている地図があった。

今回は下はamazon.comで$22.17という格安で手に入れたコロンビアの"Royce Range Pants"で、上はCraghoppersの長袖シャツと薄手のフリースのプルオーバー。"Royce Range Pants"はこの位の気温には適しているかと思ったが、少しだけ薄ら寒い。だが、歩いて体が暖まってくれば問題なさそう。とは言え今後のことを考えるともう少し暖かめのズボンが欲しいところ。以前に使っていたタラスブルバ(スポーツオーソリティのものではなくアシックス時代の古い奴)のズボンは5〜25度位まで使えていたので、それが破れて使えなくしてしまったのが痛い。

駐車場から出た道の向かいに説明と地図が書かれた「天草雲仙国立公園 白嶽」の案内板があった。以下の写真は地図部分。展望所が3箇所もあって、良い眺めが楽しめそう。

案内板のある場所が白嶽の登り口だが、今回はまずは鋸岳に向かった。駐車場から下っていってキャンプ場の管理棟の脇を通り、白嶽湿地へ。カエルの鳴き声が聞えた。この鳴き声は尾瀬でも聞いたことがある。何というカエルの鳴き声か帰ってから調べてみたら、シュレーゲルアオガエルだった。

鋸岳の分岐からは登りになり、湿地を離れる。少し登ると次郎丸岳、雲仙、倉岳、矢筈岳が見えるようになった。先の方に東屋があって、そこが山頂のようだがすごく近い。駐車場では車のレーダー探知機の標高表示が321mだったし、思っていた以上に楽に歩ける山みたいだ。

下の方を見ると田ん圃があって、もう水が張られていた。

途中でショルダーポーチに入れておいたメモ書き用に使っているボールペンが無くなっているのに気付いた。一緒に入れているスマートフォンを見るために取り出した時に落としてしまったのだろう。このボールペンはぺんてるのK105という水性ボールペンだが、替芯を2回位入れ替えて使ってきた。安いものだが結構気に入っていて、信州遠征に行ったときにカインズ 豊科店で2011/8/15に予備まで購入している。予備の購入が2011年なので10年以上使っていたことになる。このボールペンの発売は1989年からだそうだが、そんなに前からは使っていない。それでも多分15年位は使っていたのでないかと思う。安いものだけど長いこと使ってきたものなので無くしたのは惜しい。

登りではアマクサミツバツツジの花が見られるようになった。なんかサツキっぽい色のツツジも咲いているなと思ったが、葉の付き方を見るとこれもミツバツツジだった。自分のイメージするミツバツツジは淡紅紫色だったが、アマクサミツバツツジの花色のバリエーションはかなり広いようだ。車でキャンプ場に来る時にキャンプ場に近づくにつれてツツジの花をたくさん見かけるようになった。淡紅紫色以外の花もあったので、道の脇には植えられた普通のツツジが咲いているのだと思っていたが、あれもミツバツツジだったのか。

山頂の東屋で軽く食事。暑くなったのででフリースを脱いだ。

東屋からはキャンプ場、駐車場に停めた自分の車が見えた。ここまでそれほど歩いてはいないが次郎丸岳、雲仙、倉岳、矢筈岳の眺めがあり、結構楽しめた。

鋸岳〜蕗岳

鋸岳を降り、蕗岳へ。『熊本百名山』の地図だとこの山は「橐吾岳」となっている。白嶽湿地/白嶽/鋸岳/蕗岳・牟田峠の分岐の少し先までは降り。その後は蕗岳の分岐までは登り。蕗岳の分岐までは水が染み出していて道がぬかるんでいる場所が数ヶ所あった。蕗岳の分岐からは少し降ってから登りになった。

蕗岳と言うくらいだからツワブキが生えているのかと思ったが、ツワブキが生えているのを見かけたのは蕗岳の分岐の手前くらいまでだった。ツワブキ以外の植物で見かけたのはヒメハギで今回のコースの所々で花を咲かせているのを見た。

蕗岳からは海の眺めが良いのだろうなとは思っていたが、思っていた以上の眺めの良さだった。八代海と二ノ岳、三ノ岳、金峰山や三角岳の左に三池山、小岱山を見ることが出来た。宇土半島で少し目立つピークがあったがこの山は大岳らしい。

蕗岳〜展望台

白嶽湿地/白嶽/鋸岳/蕗岳の分岐まで戻り、白嶽の登りにかかった。少し暑くなってきたので長袖シャツをロールアップ。

歩いていくとキツツキの類の鳴き声が聞えてきた。この類の鳥は鳴き声が聞えても姿を見かけることは少ないが今回は姿を見かけた。でも、遠くて種類までは分からなかった。

歩いてきた中で一番高そうに思えるピークの場所で地図を見たら、中岳を通り越していた。少し手前にあったピークが中岳かとそこまで戻ってからまた地図を見たがもう少し手前のようだ。そこからは降りで、登り返して戻ってくるのは面倒だったから行かなかった。駐車場の所にあった案内板に中岳展望所というのがあったというのを思いだしメモ代りに写してきた写真を見直したら、現在地より先だった。どうやらこのあたりのいくつかのピーク群が中岳で国土地理院の地図で334mの表記がある場所が山頂とされていることが多いだけでその場所が一番高いと言うわけではないようだ。そのためか山頂標識等がなかったようで通りすぎてしまったようだ。

八代海を見ながら歩ける楽しいコースで振り返ると蕗岳が見えた。海の側はかなり切り立っている。

行きつ戻りつしたピークから15分ほどで道標があり、そこが展望台への分岐。駐車場の所にあった地図では展望所となっていたが道標には展望台と書かれていた。分岐からほんの少しで展望台に到着。ここも景色が良かった。

目前に白嶽が見え、蕗岳と同じく、二ノ岳、三ノ岳、金峰山、三角岳の左に三池山、小岱山、大岳が見えた。

展望台〜白嶽

展望台から鞍部まで降るとキャンプ場への道との分岐。このあたりで後ろから声が聞えてきて、白嶽への登りの途中で女性登山者ふたりが追い抜いていった。

そろそろエゾハルゼミが鳴きだす季節だよなぁなどと考えていたらエゾハルゼミが鳴きだした。エゾハルゼミの鳴き声はこの後、所々で聞えてきた。

白嶽への登りは今回歩いたコースでは一番急な場所だった。だが、ここまでの道と同様によく整備された道で擬木の階段なのでそれほど大変ではなかった。

道が緩くなったけど山頂はまだ先だろうなと思っていたら、東屋が見えてそのすぐそばが山頂だった。展望台から見たときには東屋は見えなかったので東屋があるとは思いもしなかった。

山頂からの眺めを楽しみつつ軽く食事。ここまでの展望も良かったが、白嶽の山頂からの展望も素晴らしかった。

やがて3人連れの登山者が登ってきた。どうやらこれから自分が降りようとしている方から登ってきたみたいだ。

白嶽〜不動の滝〜白嶽森林公園駐車場

眺めを満喫した後に下山開始。途中でヤブツバキが咲いていた。ヤブツバキの花をこの時期に見るとは思わなかった。

10分ほどで車道に到着。車道の向かいに「白嶽森林公園散策マップ」の案内板があり、そこが不動の滝へ向かう道の入口。車道でキャンプ場に戻るつもりだったが、その地図だと不動の滝から白嶽湿地へ行く道があったので不動の滝経由でキャンプ場に戻ることにした。ちなみに「白嶽森林公園散策マップ」はキャンプ場の管理棟の脇にもう少し色褪せていないのがあったが、メモ代りに撮った写真は朝の時間で光量が少なかったせいで少しブレていた。撮った後に写真の写りを確認すれば良いのだが、所詮はメモ代りに取っている写真なので扱いが雑。

不動の滝までの道はこれまでの道よりも山道っぽい道だった。これまでの道は坂になっている所には擬木の階段があり、階段のステップには砂利が敷いてある場所まであった。

途中で6人ほどのグループとすれ違った。白嶽までどのくらいかかるか聞かれたが、自分は11時に降りてきてここまで20分くらいかかったから、30〜40分位はかかるのではと答えておいた。でも、山歩きに来た人には見えなかったからもう少し大目の時間を教えておいた方が良かったかも。

水量が少なくて、不動の滝は今ひとつだった。水量の多いときはもう少し滝っぽいらしい。滝からの水の流れの中にはハヤの類と思われる小魚が泳いでいた。

不動の滝から湿地までは思っていた以上に近かった。車道を歩いてキャンプ場に戻らずに不動の滝に寄り道したのは正解。こんなわずかな距離で戻れるなら味気ない車道を歩くという選択肢はない。

今回歩いたコースはとにかく海の眺めが良かった。初めて見た八代海は思っていた以上にきれいだった。この周辺の山を観海アルプスと呼ぶだけのことはある。

コースタイム

トラックログ

駐車場に戻ると自分の車の他に7台の車が停っていた。全部熊本ナンバー。帰り支度をしているうちに1台車がやって来て、駐車場から出ようとしているときに更に2台車がやって来た。

11:57に白嶽森林公園駐車場発。

国道の手前に養殖場だったらしい円形の構造物があった。これは山の上から見えていた。国道を少し走ると右側に車エビの養殖場があった。これも山の上から見えていた。

途中にゆめマートがあり、冷たい飲み物を買おうか少し迷ったがやめておいた。結構気温が上がってきていたが、今回は何とか冷たい飲み物なしで家まで帰れた。

12:36に道の駅 上天草さんぱーる着。走行距離114.1km、燃費26.6km/L、平均車速42km/h、走行時間2:41、EV走行距離59.3km(52%)、航続可能距離68.2km、外気温19度。高度11m。

あさり、めかぶ、わかめ等の海産物を買ったが、これが美味かった。

13:07に道の駅 上天草さんぱーる発。

この山行の前日あたりに文房具を買いに行こうと思っていたのに行けなかった。往路でナフコがあるのを見かけていたので文房具を買うためにナフコに寄ることにした。

13:11にナフコ 大矢野店着。走行距離115.3km、燃費26.4km/L、平均車速42km/h、走行時間2:46、EV走行距離59.7km(52%)、航続可能距離681km、外気温19度。高度13m。13:20発。

寄ろうか寄るまいか迷ったが、藍のあまくさ村に寄り道。家の方ではたまにTVCMをやっているのを見るし、1度くらいは見ておかないと。

13:24に藍のあまくさ村着。走行距離117.2km、燃費26.2km/L、平均車速41km/h、走行時間2:51、EV走行距離60.4km(52%)、航続可能距離680km、外気温20度。高度47m。13:35発。

登立ICでは左折せずにそのまま直進し、旧1号橋へ向かった。他の車はほとんどが左折して新1号橋へ向かっていった。少し走ると前の方に緑が美しく登ってみたくなるような山が見えてきた。カーナビの地図を見てみると紫尾山。少し走ると海辺の道となった。新1号橋を渡る方が運転は楽だろうけど、景色を楽しむならこちらの道の方が方が良い。

新旧1号郷を眺めるために天門橋展望所へ。

13:42に天門橋展望所着。走行距離121.2km、燃費26.2km/L、平均車速41km/h、走行時間2:58、EV走行距離62.6km(52%)、航続可能距離677km、外気温18度。高度48m。

展望所にいる間に展望所の前の道は意外と車が通っていった。登立ICでは新1号橋へ向かう車ばかりだったし、往路では旧1号橋を渡っているのはトラック1台を見かけただけだったので、こちらを通っている車はかなり少ないものと思っていただけに意外だった。

13:47に天門橋展望所発。

前方には海の向こうに金峰山、二ノ岳、三ノ岳、小岱山、三池山が見え、国道57号のドライブは楽しかった。

14:12に道の駅 宇土マリーナ着。走行距離133.2km、燃費26.8km/L、平均車速41km/h、走行時間3:15、EV走行距離69.5km(52%)、航続可能距離665km、外気温18度。高度5m。

防波堤があったので行ってみた。金峰山、二ノ岳、三ノ岳、小岱山、三池山が海の向こうに見え、良い景色だ。ここまで来るまでにこれらの山の写真を取るために1度車を停めたが、わざわざ停めないでもここまで来れば良かったのか。防波堤には何人か釣り人がいた。

マテ貝、ウニ等の海産物を買ったが、美味かった。

14:32に道の駅 宇土マリーナ発。

コーヒーを飲むために少し休憩を入れたくなったので途中にあった公園に寄った。

14:38に住吉海岸公園着。走行距離141.4km、燃費27.3km/L、平均車速41km/h、走行時間3:27、EV走行距離74.2km(52%)、航続可能距離660km、外気温19度。高度16m。

コーヒーブレイクのために何の気なしに寄っただけだが、東屋があり、近くには長部田海床路があって、寄り道するには良いところだった。

家に帰ってからこの日の新聞を見たら宇土市の住吉神社で14日にドゥルー祭があったという記事があった。海苔の人工養殖の技術の確立に貢献した英国のキャスリーン・メアリー・ドリュー=ベーカーを称えるための祭だそうだ。そういう人物が居ることは知っていたがその人物を称える祭が宇土市で開かれているのは知らなかった。公園から見ていて何となく目立っているところがあるなとは思っていたが、そこが住吉神社だったらしい。どうやら幟か何かが立っていたようだ。

15:00に住吉海岸公園発。

16:05に自宅着。走行距離181.8km、燃費28.5km/L、平均車速40km/h、走行時間4:32、EV走行距離101.3km(56%)、航続可能距離627km、外気温21度。車の総走行距離31,198km。

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