月出山岳(かんとうだけ)

月出山公民館駐車場〜三番坊主〜二番坊主〜一番坊主〜二番坊主〜月出山公民館駐車場 2019/4/4

一尺八寸山より続く

4/4(木)

11:27に木の花ガルテン 大山店発。

日田市街方向へ引き返し、国道386号へ入り、カーナビが左折を指示したので左折。そうしたら左折する場所はもう少し先だったようでリルートした。久大本線の線路を渡り、しばらくしたら細めの道を走り、県道672号へ。県道672号は途中までは2車線の走りやすい道だったが、途中からは、所々に1車線の道があるようになった。狭い道だが交通量が少ないのでそんなに走りにくいというわけでもない。

月出山岳へ向かう道の分岐にあった月出山岳の方向を示す標識に従い左折。いかにも山里と言った感じの場所の川沿いの道を走っていくと月出山の集落に到着。桜やら桃やらの花が咲いていて、非常にのどか。

11:49に月出山公民館駐車場着。走行距離157.7km、燃費22.9km/L、平均車速39km/h、走行時間4:01、EV走行距離76.3km(48%)、航続可能距離281km、外気温14度。高度421m。

月出山公民館に駐車して登るという情報は得ていたが、公民館の駐車場に停めるのは迷惑なのではと思っていた。しかし、駐車場には「駐車場(登山者名簿に記入して下さい)」と書かれた看板が立ててあり、登山者が駐車するのも問題無いようだ。トイレもあるという情報も得ていたがトイレもあった。事前にGoogleストリートビューで見た公民館は2013年の2月撮影のデータでこのトイレの入口、駐車場の看板、駐車場の「月出山岳・藪不動尊 ウォーキングコース」の案内板はなく、公民館の前の月出山岳の案内板だけがあった。

月出山公民館駐車場〜三番坊主

さて、この日は「日本異様難読山名コンテスト」第一位の一尺八寸山(みおうやま)に続き、第三位の月出山岳(かんとうだけ)である。

駐車場に「月出山岳・藪不動尊 ウォーキングコース」の案内板があり、公民館の道を挟んだ前に月出山岳の案内板。ちょっとした勘違いのせいで「月出山」の読みが「かんとう」になったのか。ちなみに月出山の集落に来る手前の「月出町」の読みは「つきでまち」らしい。

駐車場を出発してすぐに12時のチャイム。「恋はみずいろ」だった。思わず「こ〜い〜はみずい〜ろ〜、そらとうみのいろ」と歌いそうになった。前にも12時のチャイムが「恋はみずいろ」の場所があったなと思って調べてみると、昨年に祇園山、揺岳に登ったときに聞いたので五ヶ瀬町のチャイムだった。

道は舗装道で舗装道は歩きやすさからペースが上がりがちになるのでなるべくゆっくり登っていった。竹林の中の舗装道を登っていくとやがて雑木林になり、景色が見えるようになった。万年山、涌蓋山、玖珠ウィンドファームの風車、津江方面の山々が見えてテンションが上がった。この山はほとんどが舗装道の歩きというので味気なさそうとあまり期待はしてなかったが、この景色が見ることが出来ただけでも来た甲斐があった。玖珠ウィンドファームの風車を最初に見たのは涌蓋山に登ったときだ。今回はその時は小さく見えていた風車を間近に見て、その向こうに涌蓋山を見ている。

一尺八寸山の雑木林は芽吹いている木は無かったが、月出山岳の雑木林は芽吹いている木が少しあった。

三番坊主の分岐からまず三番坊主に向かった。月出山岳のほぼ舗装道の歩きでここから三番坊主までが未舗道。道は軽トラが乗り入れられる幅があり、刈り払いがしてあって歩きやすいが、刈り払ったササがそのままにしてあるので少し滑ってその分だけ歩きにくかった。

少し歩くと三番坊主に到着。岩の上の祠と立ち入り禁止になっている展望台があった。ここからの展望は木々の間からだからあまり良くない。でも、三番坊主からの風景も分岐から三番坊主までの風景も人工的な匂いのするものは林道と伐採の終わった植林地だけで、いかにも山の中に居るって雰囲気を味わうことが出来た。

三番坊主には三角点があるので祠の周りをを探してみたが、見つからなかった。あとで調べてみたら少し離れたところにあったらしい。多分、三角点がある場所が一番高いところなのだろうが、自分的には祠のある場所が山頂ということで問題なし。

持ってきた食料で軽く食事。

三番坊主〜二番坊主

暑くなったので三番坊主からは長袖シャツを脱いでTシャツで歩いた。Tシャツで歩くのは今年初。が、三番坊主の分岐まで来たところで少し風があって寒くなったので長袖シャツを着た。

二番坊主の手前で涌蓋山が見えているなら阿蘇おぐにウィンドファームの風車も見えるのではと思い見てみたが、肉眼ではなんとなく風車があるかな?と言った程度にしか見えない。双眼鏡をザックから取り出して見てみると玖珠ウィンドファームの風車の後ろの方に阿蘇おぐにウィンドファームの風車も見えた。このニコンの双眼鏡はかなり前に買った8x20 6.5°のもので買った当初からあまり使っていなかったが、最近はかなり活躍している。

道の脇に境界石の由来の案内板があるので、境界石を探したがない。案内板からほんの少し進んだ右側に境界石があり、そこが二番坊主だった。

境界石には当たり前だが案内板に書いてあった通りのことが刻んであった。三番坊主の祠の側面に刻んであった文字は1面は読めたが、もう1面は判読しにくかった。だが境界石に刻んである文字は判読しやすい。三番坊主の祠の読みやすかった方の面は「昭和三十四年十一月上旬浅見区内建立」と書いてあり、もう一面は「石工 魚○○○」と読めたが、山の中に『魚』を姓に使う人は居なさそうだから『魚』に似た他の字だろうと思っていた。境界石の説明板でやはり『魚』だったようだとわかった。帰ってから、祠の写真を拡大して見てみたら、どうやら「石工 魚返作治」と刻んであったようだ。

この日は月出山岳の後に時間があったら、亀石山に登るつもりだったが、下山したら14時過ぎなので亀石山はムリだと二番坊主で悟った。

二番坊主〜一番坊主

二番坊主から少し歩くと一番坊主。一番坊主からは万年山、涌蓋山、津江方面の山、耳納連山、日田市街が見えた。九重山の大半は涌蓋山と万年山の後ろで見えない。万年山と涌蓋山の間に見えているのは黒岩山らしい。

津江の山々が見える山に登ると渡神岳の隣に目立つ山が見えることがあるが、ここからも左に見えた。調べてみると渡神岳の東にある1,055mのピークの無名峰らしい。

登山道は舗装道だし、標高もそれほど高いわけでないので展望はあまり期待していなかったが、眺望の良い山だった。登ってくる途中に「月出山岳スカイロード(天空の回廊)」、一番坊主に「(名称) スカイパーク 天空公園」という標識があったけど、その名に偽り無しである。ちなみに一尺八寸山の山頂にあった標識は「(名称) フォレストパーク 森林公園」だった。

山頂には岩が数個点在し、鐘と展望台、説明板、展望図などがあった。

説明板はインターネットで見つけた古い写真には月出山公民館の前にこの説明板らしきものが写っており、それをここに移設したもののようだ。月出山公民館の前に現在あるものは「日本難読山名サミット実行委員会」が2013/2/10に設置したものとのこと。一尺八寸山も同じような説明板が今回登った登山口とは別の登山口に2013/2/3に設置されたとのこと。「日本難読山名サミット」は一尺八寸山、月出山岳のある東有田地区の住民の人たちが2013/10/26に開催したもので、それに先駆けてこれらの説明板や、一尺八寸山、月出山岳(一番坊主、二番坊主)の御影石の記念碑、月出山岳の一番坊主の展望台が設置されたそうだ。月出山岳もインターネットの古い写真だと藪山っぽいのだが、サミットに先駆けて整備されたようだ。なお、石のベンチと鐘は2014/9に設置されたとのこと。

展望図は残念な事に少し剥がれていた。元々の展望図の写真をインターネットで見つけたが、左から伐株山、九重山系、万年山、涌蓋山、鏡山、亀石山、渡神岳、釈迦ヶ岳、御前岳、熊渡山、耳納連山、日田市街、久留米方面、東有田地区の場所が記されていた。亀石山〜渡神岳の部分が剥がれいたことになる。

山頂にある岩の一つの龍跡岩に上に祠があったが、三番坊主の祠が昭和のものだったので、こちらもそんなに古いものでは無いだろうと、「二十八宿遥拝所」と書かれているのをちらっと見ただけでちゃんと見なかった。ところが帰ってから調べてみると結構珍しいものだったらしい。二十八宿とは、天球を28のエリア(星宿)に不均等分割したもの(もしくはその区分の基準の28の星座)で、中国の天文学・占星術で用いられた。ここの祠の建立は安政4年(1857年)で、天台密教の占星術「宿曜経」の影響を受けたもと見られ、宿曜経は門外不出といわれているのでこの祠に刻られているような碑文があるのは非常に珍しいらしい。平成3年の台風で倒壊していたものを「日本難読山名サミット」の整備の時に元に戻したとのこと。

展望台は高さ2m位なので登ってもあまり景色は変わらない。とは言えあるから登ったけど。これだったら、三番坊主の展望台を再建した方が良さそう。三番坊主は木に遮られていなければ、結構景色が良さそうだ。でも、一番坊主に設置したのには何らかの理由があるのだろう。

「天空の鐘」には「鐘を3回鳴らして、無限の空に願いごとを、祈ってください。」と書かれていたので3回鐘を鳴らしてから一番坊主を後にした。

一番坊主〜二番坊主〜月出山公民館駐車場

復路でも二番坊主に立ち寄り、少し展望を楽しんだ。

下の方の竹林は元々竹林で無かった場所も竹に侵食された感じがあり、竹の間に雑木や杉が生えていた。ただし、網で囲われた場所もあったのでそこは元々竹林として利用されていたのだろう。

竹林のあたりで子連れの夫婦にあった。母親は公民館に用意してあった杖を使い、父親はダッコ紐で赤ちゃんをだっこして犬も連れていた。舗装道で距離も短いとは言え、あの格好で登るのはたいへんそう。

コースタイム

トラックログ

帰りは道の駅 慈恩の滝に寄って、慈恩の滝を見た後にスカイファームロードひたで亀石峠経由して、国道387号に出る予定だった。が、帰りの経路をセットするために道の駅 慈恩の滝くすをセットしようとしたらカーナビにデータが無い。何故かなとしばらく考えて、ナビのデータが2014年のものなのでそれ以降に出来た道の駅なのだろうということに気付いた。帰ってから調べたら、ここの道の駅は2016/7/23オープンだそうだ。とりあえず、亀石峠を経由地にセットした。国道210号まで出たらそのまま進めば良いので何とかなるだろう。

14:24に月出山公民館駐車場発。

県道54号までの道は狭めだが他に車が走っていないので意外と楽で、山里の中のドライブを楽しんだ。

国道210号は玖珠川沿いのドライブには良い道だった。慈恩の滝の手前にトンネルがあったがこのトンネルもカーナビにデータが無かった。旧道が落石、崩落の危険性があるため(2016年の熊本地震では落石によって14日間全面通行止めになっていたとのこと)に掘られた市の村トンネルというトンネルで昨年の12/15に開通したそうだ。

14:56に道の駅 慈恩の滝くす着。走行距離176.2km、燃費23.7km/L、平均車速39km/h、走行時間4:33、EV走行距離88.0km(50%)、航続可能距離251km、外気温18度。高度255m。

売店にヤマメの唐揚げとヤマメの卵があったので購入。ヤマメの卵は前から食べてみたかったので入手できたのはラッキーだった。

情報コーナーで伐株山や玖珠のパンフをゲット。伐株山はそのうち登りに行きたいと思っていたのでちょうど良かった。

売店に寄った後に滝を見に行った。道の駅から少し歩くのかと思っていたらすぐそばにあった。

滝のそばに「万年山概念図」というのがあり、見ていたら宝泉寺温泉や川底温泉の近くに鉄道路線が書かれていて一瞬、???となったが、よく考えてみれば廃線(1984年)になった宮原線がのっているのだった。廃線になった鉄道がのっているような古い案内図が残っているとは思いもしなかった。

15:16に道の駅 慈恩の滝くす発。

家を出るときは、時間があったら日田まで戻ってから、スカイファームロードひたに日田から入り、ドライブを楽しもうと思っていたが、時間が遅いので国道210号を少し戻り、県道12号経由でスカイファームロードひたに行くことにした。スカイファームロードひたは最初の方は普通の山間部の中の道だったが、そのうちに展望が開けてきた。だだのファームロードではなく頭にスカイと付くのにも納得である。

15:39に亀石峠着。走行距離192.4km、燃費22.4km/L、平均車速39km/h、走行時間4:55、EV走行距離92.7km(48%)、航続可能距離238km、外気温18度。高度792m。

亀石峠は抜けの良い景気が広がっていた。津江山群や阿蘇山が良く見えた。これだと亀石山からの眺めもさぞ良いだろう。時間が無くて登れないのが惜しい。亀石峠の駐車場のそばには「スカイファームロードひた (最高地点) 八〇〇・〇八一米」と書かれた柱があった。

15:46に亀石峠発。

亀石峠から先も展望が楽しめる道だった。県境を越え熊本県にはいると道はファームロードわいたと名前を変えた。所々で涌蓋山が正面に見え、涌蓋山に向かって走って行くのが楽しかった。

途中でカーナビが右折してグリーンロードに入るように指示。指示通りに右折しようとしたが、思い直してそのまま直進することにした。前から行ってみたかった国道387号沿いにあるデュッセルというハム・ソーセージの店に寄りたいのでグリーンロードへ右折してしまうのは都合が悪い。

16:04にデュッセル着。走行距離205.0km、燃費22.7km/L、平均車速39km/h、走行時間5:14、EV走行距離96.4km(47%)、航続可能距離214km、外気温15度。高度570m。ソーセージを2種類購入。16:12発。

家で飲むヨーグルトを買ってくるように頼まれていたので道の駅 小国へ。

16:23に道の駅 小国着。走行距離212.6km、燃費23.0km/L、平均車速39km/h、走行時間5:24、EV走行距離100.9km(47%)、航続可能距離206km、外気温16度。高度431m。16:27発。

道の駅 慈恩の滝出発時で15時過ぎていたので、デュッセルまでは飛ばし気味で来たが、ここから先は走り慣れた道だし、のんびり行こうと思っていた。だが、道の駅 せせらぎ郷かみつえに寄ることも考えていて、おそらく17時には閉店だろう。17時に余裕を持って間に合わせるために結局は少し飛した。

16:44に道の駅 せせらぎ郷かみつえ着。走行距離226.7km、燃費23.3km/L、平均車速40km/h、走行時間5:44、EV走行距離107.1km(47%)、航続可能距離193km、外気温16度。高度365m。

シカ肉の普通のものと味付けを1個ずつと花わさび、花わさびのしょうゆ漬け、わさび漬けを購入。

16:55に道の駅 せせらぎ郷かみつえ発。

今回は少し遠回りして慈恩の滝に寄り道したが、わざわざ遠回りしなくても、道の駅 せせらぎ郷かみつえから菊池へ向かう途中には上津江フィッシングパークの手前の道のそばには黄金の滝がある。小国にも国道から少し入ったところに鍋ヶ滝がある。これらの滝には何故か寄ったことがないが、機会を見つけてこれらの滝にも寄ってみたいと思う。

いつもは休憩を兼ねてコメリ 菊池店に寄るが、桜の花の時期なので菊池市街へ出る手前の菊池公園あたりが詰まりそうなのと菊池市街の通過に時間がかかるので寄らないことにして、七城までの抜け道を通ることにした。

ガソリンの量が少なくなってきたので山鹿で給油。

18:30に自宅着。走行距離287.6km、燃費24.8km/L、平均車速40km/h、走行時間7:17、EV走行距離141.5km(49%)、航続可能距離755km、外気温16度。車の総走行距離20,616km。

TOP