不動岩・蒲生山・日岡山

蒲生池〜不動岩〜蒲生山〜日岡山〜蒲生池 2016/12/18

熊本地震で道路状況が悪くなり、阿蘇山、九重山、祖母山あたりは行きづらい状況なので近場に手頃な山が無いか夏以降探していた。山鹿市、菊池市あたりは市街地から見える山で登れる道がある山があるのではと調べてみると「不動岩」というのがあるのがわかった。市街地から近いところに直立した岩峰があるらしいので見たことがあっても良さそうなのに記憶になかった。ところが後日に国道325号とその裏道を走って、そこから不動岩が見えていることを確認した。はっきり見えているのだが、運転中だと凝視出来ないため、山肌に露出した大きな露岩だと思っていただけだった。

そのうち行ってみようとは思っていたが、11月下旬にNHKの「にっぽん縦断 こころ旅」で蒲生(かもう)池が出てきたので「そのうち」が「近いうち」に変わった。昨日は天気が良かったので出かけようとしたのだが、出発には時間が遅かったので出発直前で出かけるのをやめた。今日も天気が良かったので出かけてみることにした。

12/18(日)

距離的に近いのと昼食を現地で景色を眺めながらするつもりで遅めの出発。

出かける前に朝刊を見たらたまに日曜に掲載されている山登りの記事に「御前岳、釈迦ヶ岳」が取り上げられていた。このふたつの山は前回登った涌蓋山に行くときに涌蓋山に行くか御前岳、釈迦ヶ岳に行くかで最後まで迷った山。矢部越から杣の里渓流公園の間のコースが通行可能か少し不安だったので結局は涌蓋山にした。矢部越から杣の里渓流公園までのコースは問題ないらしい。

10:38に自宅発。外気温9度。航続可能距離747km。

出発の時から眺めの良い場所でリンゴパイを食べて、コーヒーを飲みたいとなんとなく思っていたので途中でリンゴパイを調達するつもりだった。とりあえず、セブンイレブンに寄ったら「 りんごのデニッシュ」はあったけど、食べるときに下手すると手がベタベタになりそうな形状だし、食べたいのはリンゴパイなので、マックスバリュに寄ってみることにした。

11:23にマックスバリュ 山鹿店着。走行距離25.3km、燃費21.8km/L、平均車速33km/h、走行時間0:46、EV走行距離14.5km(57%)、航続可能距離721km、外気温10度。高度45m。リンゴパイは無かったが、似たようなリンゴのパンがあったのでそれを購入。11:30発。

途中で鞍岳がきれいに見ていていたので鞍岳にするかという気持ちも少し湧いたが、行ったことが無いので不動岩に行くことにした。

11:38に蒲生池着。走行距離29.1km、燃費20.8km/L、平均車速32km/h、走行時間0:55、EV走行距離16.2km(55%)、航続可能距離716km、外気温9度。高度77m。

蒲生池〜分岐

蒲生池から不動岩までは舗装道の歩き。脇の林で木の葉が落ちる音がし、蒲生池の方からはカモの鳴き声が聞こえた。

すぐに九州自然歩道の道標があり左は不動岩3.0km、右は不動岩2.7kmで戻れば蒲生池 0.2kmとなっていた。どうも左の舗装道を不動岩直下まで進むより、右の蒲生の池球場の方に進んでから山道を登った方が距離的には近いらしい。行きと帰りが同じ道だと面白くないのでここを左へ舗装道を進んだ。

途中のミカン畑に電気柵が張ってあった。また、上空に半端じゃない数のカラスが飛んでいた。時々、饐えた臭いがしたが、これは商品にならなかったミカンを畑のどこかに捨てているからみたいだ。

分岐の手前から分岐のちょっと先まで道の脇に桜の木が植えられていた。開花期に歩きに来るのも良いかも。

分岐には足手荒神、金毘羅神社、作之神、宮地嶽神社、穴観音の道標の後ろに不動岩展望所の道標、向かいには絵地図の案内の看板があった。この看板によると不動岩展望所まで1.5kmらしい。

分岐〜分岐

次の分岐にも道標やら看板やらあってすぐわかった。まっすぐに進む方向の舗装道は金毘羅神社の参道で金毘羅神社、作之神、穴観音、足手荒神、宮地嶽神社があるらしい。右斜め手前方向が不動岩で距離は1.1kmとのこと。

道の端のコンクリートの隙間からスミレが生えており花を咲かせていた。

道の途中から見ると二の鳥居あたりに車が1台停まっていた。不動岩について調べた時にここに停めて登っている人が結構居たが、道の脇の車が停められるスペースは停めて良いのだか悪いのだかよく分からない所に無理矢理停めている感があったのでこちらには停めずに蒲生池の方に停めた。

分岐〜不動岩

途中で車が10台くらい連続で上っていった。不動岩の直前まで道が通じていて車も停められるのは分かっていたが、そんなに沢山停められるのかと思いつつ、不動岩に着いてみると結構無理矢理車が停められていた。駐車スペースとしては8台位なのだが、道の幅の広いところに4台、ミカン畑の作業道の分岐に3台停められていた。

不動岩の所あたりまで電線が通っていた。不動岩の直下には祠があり、登ってきた車の人たちのためお参りラッシュになっていた。

不動岩〜I展望所分岐

不動岩から少し戻ったところに丸太の階段がありここが登り口。やっと舗装道は終り。斜度はちょっと急。

ほんの少し登ると分岐。分岐のところの道標によると左がI展望所で右が後不動。が、分岐の手前に「立入禁止 この先は行き止まりです。この先は足元も悪く、大変危険ですので、入らないで下さい。この先で起こった事故については、責任を負いかねます。 熊本県」という倒れた看板があった。道標には左右方向の案内しかないが直進方向を見ると丸太の階段の朽ちたような跡があった。家に帰ってから調べてみると「立入禁止」の看板は直進方向の所に以前は立っていたらしい。左に進みI展望所へ。ここから5分とのこと。

I展望所分岐〜I展望所

I展望所からの眺めは思っていたより良かった。山鹿市街、金峰山、二ノ岳、三ノ岳、鞍岳、阿蘇烏帽子岳などが見えた。

双眼鏡で覗いてみると阿蘇は少し雪が付いていた。そう言えば新聞に14日夜から15日朝にかけて山間部は雪が降ったため俵山トンネルの迂回路になっているグリーンロードの地蔵峠で積雪による路面凍結でスリップ事故が起きたと載っていた。

とりあえず、ここで昼食。いつも運転中に車内で飲むためのコーヒーを入れている水筒を今日は蒲生池から歩き出すときにザックに入れてきたのでコーヒーと一緒にリンゴのパンをのんびりと食べた。

ここの岩がとても面白い。小さな丸い石の集合体が岩になっている。君が代で歌われているさざれ石が巌となったのがこの岩とのこと。

I展望所〜I展望所分岐〜蒲生山〜TV展望所

I展望所でゆっくり食事をした後、TV展望所へ向かった。

蒲生山はベンチがあるが展望が無いのでそのまま通過。

TV展望所はI展望所より少し狭い。眺めは同じくらい良い。岩肌に岩ヒバが生えていた。

TV展望所〜蒲生山〜三角点〜日岡山〜蒲生池

蒲生山から少しの所でまっすぐの丸太の階段の道のどんどん下るようになった。こちらを登りに使わなくてよかった。

階段も終わり緩い道を歩いていると途中にイノシシ用と思われる箱罠があった。ミカン畑の電気柵もイノシシ対策だったのだろう。そう言えば、不動岩に近い方はドングリが地面に結構落ちているところがあったが、こちらはイノシシに食われるためかあんまり落ちていないような気がする。

緩い道をどんどん歩いていくと、途中に朽ちた自動車が放置されていた。そこを道なりに行くと蒲生池らしいが、来た道を直進する方向に「日岡山へ 四等三角点経由コース」というような小さな札が木にくくりつけられていて、テープもつけられていた。最初はちゃんとした道を蒲生池に行こうかと考えたが、準備段階の調べで日岡山も少しだけ展望があるというのを見つけていたので日岡山にも行ってみることにした。

この道は獣道か人の踏み跡のどちらだろうかといった感じの道を赤テープと境界杭を頼りに登っていった。落ち葉が積もっているので踏み跡とかはわからない。所々にある踏み跡らしき物はどうもイノシシの仕業らしい。事前の調べでは蒲生池に向かうあたりまでは旧菊鹿町と旧山鹿市の境界の尾根の道だったので尾根の上を境界杭に沿って歩いていけば何とかなるだろうし、駄目だったら引き返せば良いかということでどんどん進んでいった。いざとなったらスマートフォンで記録しているGPSのトラックログもあり引き返しやすいので、踏み跡がわからない道ではあるが割と気楽に歩いていけた。

三角点に着いてみると展望は無かった。事前の調べが間違っていたかと思いつつ歩いていくと祠と「日ノ岡遊歩道開通記念碑」という碑があり、そこが日岡山の山頂だった。三角点と山頂は同じところと勝手に勘違いしていた。山頂を示す物はないかと見回してみるとツツジの木に日岡山という小さな札がくくりつけられていた。木々の切れ間から少し展望があったが、どうやら八方ヶ岳方面が見えているらしい。

日岡山からの道はわかりやすい。道なりにどんどん下っていった。緩い尾根道を進んでいくと天神様の祠が途中にあり、さらに進むと、そのうち石のころがった下りの道となった。

途中に不動岩と日岡山山頂の方向を示した道標があったが、どうやらこれを不動岩の方へ行かなければならなかったらしい。が、不動岩と逆の方へ行ってしまった。そのうちに水の音が聞え、フェンスに囲まれた施設があった。「調圧水槽 この施設は菊池市の1号ファームポンドから送水された水の圧力を調整するための水槽です。 管理主体:菊池台地用水土地改良区...(以下略)」と書いてあった。

下の方からだんだん車の音が聞こえ出し、そのうち救急車のサイレンの音まで聞こえ出した。蒲生池のあたりは静かな場所だったのに変だとは思ってスマートフォンを取り出して現在地を確認してみたら、蒲生池を通り越し、蒲生池の車を停めた反対側の方に向かっていた。まあ道があるので進めばどこかに出るだろうとそのまま進む事にした。進んでいくと結構開けた場所に出て、さらに進んでいくと下の方に道が見えた。地図を見るとそこの道に出ないで蒲生池の方向に向かう細い道を進めば良さそうだということでその道をほんの少し歩いたら、私有地なので通行はご遠慮くださいと言ったような看板があったので後戻り。結局途中で見えた道に降りた。降りた道は帰ってから調べたら県道9号だった。

この道を行けば何とかなりそうだとは思ったが、この道を進むとスマートフォンに切り出してきた地図の範囲外になってしまうのでどうしたものかと思った。が、MapFan 2015をインストールしてあるのを思いだし、こちらのアプリのナビの機能を使うことにした。ナビはもうすぐ右折ですとか案内してくれるのだが歩きなので全然もうすぐではない。

一本松公園の前を通りすぎどんどん歩いていくと不動岩の展望が良くなり、さらに歩くとあっけなく蒲生池に向かうために車で通った道に行き着いた。

コースタイム

トラックログ

15:23に蒲生池発。外気温15度。

少し遠くなるがコメリ 菊池店に寄り道。15:40にコメリ 菊池店着。走行距離38.5km、燃費22.1km/L、平均車速31km/h、走行時間1:14、EV走行距離22.6km(59%)、航続可能距離706km、外気温14度。高度48m。15:48発。

16:49に自宅着。走行距離72.2km、燃費24.9km/L、平均車速32km/h、走行時間2:15、EV走行距離44.2km(61%)、航続可能距離688m、外気温9度。車の総走行距離8,368km。

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