上高地

大正池〜田代池〜明神池〜河童橋 2002/11/10-11

11/9(土)

午前中の天気予報で晴れそうなので出かけることを決め、宿の予約を入れた。予約の際に現在の上高地の状況を把握しているか聞かれたが、ライブカメラで冬の状態であることは確認済み。今日は10時まで除雪のため、上高地線は通行止めだったそうだ。積雪量は30〜40cm、吹きだまりではそれ以上とのこと。午後に天気予報を見たら、晴れマークがなくなっている上に雨マークまであった。天気予報は翌日の天気もあてに出来ないのか?

明日も始発のバスは動かないだろうと思ったので朝7時に沢渡に到着を目標として、夕食後に1時に目覚ましをセットして、とりあえず仮眠した。

11/10(日)

1時に起きて、眠気覚ましのコーヒーをテルモスに入れ、コーヒーを飲んだ後に1:44に自宅を出発。

途中、ふたりとも玄関の鍵をかけた記憶が無くて、家に戻ったが、鍵はかかっており2:16に再出発。

2:38に谷和原ICで常磐道にのり、外環、関越道、上信越道、長野道経由で松本ICへ。

外環から関越に入るときになんかうるさいなと思ったらパトカーが2台ほど先の方を走っていた。そろそろ料金所というところでなんとバイクがUターンしてきた。パトカーはこのバイクを追っかけていたのだった。

上信越道はトンネル内の対面通行の区間がなくなっていた。ただし、まだ2車線使えない状態ではあったが。これで上信越道も使いやすくなった。

今回は路面凍結を警戒して三才山トンネル有料道路は使わないで、更埴JCT、長野道経由で行くことにした。上信越道、長野道ともに出発前にJHのホームページでチェーン規制が無いことを確認していたが、天気予報では雪マークがあり、途中の降雪はある程度覚悟していた。だが、更埴の手前までは晴れており、この先も大丈夫かなという雰囲気はあったが、更埴JCTに近づき、トンネルを越える毎に雲が多くなってきて、少しではあるが雪が降り出した。ただし路面が溶けた雪でぬれているだけの状態なので少しスピードを落としただけ。

姥捨SAの手前あたりから道路脇の木がクリスマスツリー状態になってきて姥捨SA〜筑北PAまでの間はそこそこ雪が降ってきた。路面は大丈夫だが、視界が悪いのでさらにスピードダウン。だが、豊科ICに近づくにつれ、雪はやみ、空に晴れ間が少しだけだが広がってきた。

豊科IC付近で大きな鳥が飛んでいた。白鳥だった。高速から白鳥が見ることができるとは。

梓川SAで朝食。山は少し雲がかかっているもののきれいに見えている。モルゲンロートに染まってきれい。6:30頃に梓川SAを出発。松本ICで降りて国道158号へ。新島々のあたりより、木々に白い物がついていた。新島々のほんの少し先で始発電車に接続するバスを追い抜いた。稲核より先までは路面に雪は無かった。沢渡に近づくにつれ、路面に雪が目立つようなった。チェーンは積んでいたが、付けなくて大丈夫だろうということでゆっくりと走った。沢渡まであと1.5キロくらいというところで橋の上などは積雪状態になっており、前にマイクロバスが走っていて、途中の交差点で後続車が出来たが、みんなノーチェーンらしくノロノロなのでマイクロバスの後をノロノロと走っていった。沢渡上の道路は完全に冬状態になっていた。ノロノロ運転でない他の車が居たら怖くてチェーン無しでは登ってこれなかっただろう。

沢渡上の松電駐車場に7:36着。駐車場の人に除雪でしばらくバスが動かないことと上は雪が降っているらしいと告げられた。それは覚悟の上なのでのんびり待つことにした。目の前の温泉が営業時間に入っていたが、入ったら歩くのが辛くなるので我慢。沢渡は晴れていて、日ざしが暖かく、外にいてもそんなに寒くなかった。梓川SAで買ったおやきを食べたり、車の中でウトウトして過ごしていると9時にはバスが動くとのこと。

9:10頃にバスが沢渡を出発。釜トンネル内を歩いている人がいた。沢渡で数台のタクシーが上がっていくのが見えたが、釜トンネルの入り口から歩きの人がわりといたようだ。前回上高地に来たときは早朝で半分眠りつつ眺めていたので釜トンネルと釜上トンネルをじっくりとは見なかった。今回は、釜トンネルと釜上トンネルの接続箇所や釜トンネルの上高地側の出口をしっかり見たが釜トンネルの分岐は開いたまま、旧道も使える状態のようだ。釜上トンネルはちゃんと歩道があり、傾斜も緩く路面は乾いているので冬の歩行も楽そう。平成17年には新釜トンネルの完成するということなので冬の入山がかなり楽になるだろう。でも、釜トンネルのつららがたくさんぶら下がっているのを眺めつつ、つるつる滑る路面に苦労して登っていたのもわりと楽しい想い出である。

大正池が見え出したところでバスが停車。写真を取りたい方はどうぞということ。随分サービスがいいなと思ったら運転手さんも運転席から写真を撮っていた。青空が出ているものの、雲が邪魔して穂高は見えない。明神岳?は山頂がかろうじて見える。

大正池が良く見えるポイントではカメラおやじどもが車道に三脚を立てて写真を撮っておりとても邪魔くさい。車道で三脚立てるならもっと邪魔にならないようにするのが常識だろうに。

大正池〜上高地アルペンホテル〜嘉門次小屋

10時前に大正池でバスを降りた。

大正池ホテルの駐車場に誰も乗っていないのにエンジンをかけたままのバスが停っていた。こういう場所に来ているのだから少し寒いくらいは我慢できないものだろうか。こういうバスがいる以上は路線バス以外は沢渡で止めさせて、乗り継ぎをさせるべきだろう。

踏み後の無いところは膝上まで潜るほどの雪。12月とほとんど変わらない。大正池は三脚の列。この時期はいつもそうだが東京電力の浚渫船が大正池に浮いていた。路線バスが走っている間は遠慮する位の配慮は出来ないのだろうか?

早々に大正池から田代池に向かった。途中からトレースがなくなるかと思っていたらしっかりついていた。せっかくスノーシューを持ってきたのだからということでとりあえずスノーシューをつけて歩いた。人が踏みつけた凸凹のトレースの上を歩くより歩きやすいが、疲れるので田代池で外した。田代池も思った以上に人がいた。たまに普通の観光客風の人が雪の上を苦労して歩いていた。

11時過ぎに上高地アルペンホテル着。とりあえず、フロントでこれから明神池に行ってくるが16:30位までには戻ってくるということを告げておいた。

河童橋から先はトレースがしっかりついていないのではと思ったのだが、林道の方は車の轍が残っておりこれの上を歩いた。途中、車2台とすれ違った。どうも嘉門次小屋の人のような気がしたが、嘉門次小屋についてみると小屋締めした後だったので小屋締めを終えて下山するところだったのだろう。嘉門次小屋で簡単な昼食。一昨年の11/11に来たときは嘉門次小屋が開いていて岩魚の塩焼きを食べたので、嘉門次小屋で暖かいものが食べられるかとちょっとだけ期待していたが甘かった。昼食の間中、カモが2羽ほど餌がもらえることを期待してまわりをうろうろしていた。

嘉門次小屋〜上高地アルペンホテル

明神の一の池を見た後に出発。明神橋の近くのケショウヤナギの幹に赤いテープが巻いてあった。河川改修のために切り倒す予定の木を示すものだろうか? だとしたら愚かなことだ。国土交通省は梓川で必要性に疑問のある河川改修工事をやっているが、ケショウヤナギに与える影響は考慮されていないようである。

明神館の前は数人の人が休んでいた。徳沢方面に向かっていく人もいた。左岸の方の道もトレースがしっかりついていた。

明神と河童橋の中間点よりちょっと河童橋寄りで林の中の雪の上を鳥が歩いていた。どうもヤマドリのようだ。途中クロカンの板をつけている人とすれ違った。せっかく持ってきたし、あと少しで河童橋だからということで我々もスノーシューをつけて歩いた。小梨平でスノーシューを外した。明神〜小梨平間でわりと観光客風の人とすれ違った。雪が降っても観光客はめげないようだ。

五千尺ホテルでコーヒーとケーキでおやつ。雪の上を歩いたので結構疲れたが、天気予報に反して、日差しもあり、雨も降らなかったので大満足。

うちの奥さんは上高地アルペンホテルははじめてだが気に入ってくれたようだ。わりと感じのいい建物だし、館内は暖かく、フロントのホールには暖炉もあるし。

上高地アルペンホテルでは風呂に入って一眠り。夕食の後、BSでアメリカのトレッキング紀行の番組をやっていたのでそれを見てから寝た。

コースタイム

11/11(月)

朝起きると晴れで、穂高も上まで見えていた。とりあえず、河童橋まで出かけて写真撮影。

11/5よりバスの本数が減っており、新島々行きの始発のバスが9:10発なので沢渡行きのバスも同じ時間からだろうと思って、朝食前にフロントで聞いてみたが、沢渡行きは普通通り動いているらしい。それならばと朝食を食べた後に早速出発。

8:30頃にバスターミナルに着いたが出札窓口で聞いてみると8:40に次のバスが出るとのこと。バスターミナル脇のインフォメーションセンターの建物は完成しており、囲いがすでに外されていた。思っていた以上に大きく立派な建物。ここの工事のために売店前のベンチが撤去されてしまったが、これは再設置されるのだろうか? あのベンチは出発前の腹ごしらえの時に便利だったのでぜひ再設置して欲しいものだ。あと水道も。

いつものごとくコーヒー用の水を汲もうと思ったらバスターミナルの2Fの水道は既に使えない状態だった。

8:40のバスで沢渡へ。乗客は我々ふたりの貸し切り状態。12月と同じような雪が積もった道をバスは上下左右に揺れながら進んでいった。

沢渡からの道はすっかり雪も無くなり、快適。ただし、途中で観光バスがノロノロ進んでおり、途中の風穴の里までは大名行列状態。途中、対向車線にトラックとかが来ると極端にスピードが落ちていた。でも、このバカバスのノロノロ運転のおかげで運転しているのにもかかわらず、山々の紅葉を楽しむことが出来た。対向車線にもたまにバスが走っていったが、こいつらもセンターラインを割り込んできたりで大変迷惑。こういうバスは国道158号の新島々から先は走らせないで欲しい。

新島々の観光案内所でリンゴなどを買い出し。ここは12月から春まで休業ということだ。ここまで降りてしまうと後は買い出しをして帰るのみ。リンゴ畑を見ようということで梓川橋を渡り、梓川村経由で広域農道へ。楡の交差点に来たところで、月曜は定休のはずの三郷サラダ市が開いており、急遽寄り、野菜類と牛乳を買い込んだ。11月は無休とのこと。

当然のごとく堀金の道の駅でも買い出し。柏原の交差点のそばの店舗が集結している場所で馬刺と酒とザッハトルテを買い込んだ。冬の牛乳は濃くておいしいと言うことで北アルプス牧場までホットミルクを飲みに行った。

いつものごとくプラザ安曇野で水を汲んだ後は、〆に豊科温泉湯多里山の神へ寄った。ここには初めて行ったが安曇野では珍しく温泉らしい温泉だった。

13:10頃に温泉湯多里山の神を出発し、三才山トンネルの手前で昼食を食べた後、家路に着いた三才山トンネルからしばらくは紅葉が見事。鹿教湯温泉付近はカラマツが金色に色づいており、落ち葉がシャワーのように降り注いできた。

この後はいつものごとく東部湯の丸ICで上信越道にのり、関越、外環経由で常磐道の谷和原ICで降り、途中夕食の材料をスーパーで買った後、18:40頃に自宅に到着。

総走行距離726km、燃費は19.5L/km。やはり冬は燃費が落ちる。

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