長峰山

明科駅〜長峰山〜明科駅 2001/2/3

2/2(金)

出社前にみどりの窓口で指定席を確保。8:00発のスーパーあずさ3号は一杯だったが、7:30発のあずさ51号の指定席が取れた。

客先での会議が予想以上に長引き、23:17に帰宅。外気温-3度で既に霜が降り、玄関先に置いてあるバケツにも氷がはっていた。明日は寒くなりそうでちょっと心配。

2/3(土)

始発電車に乗るために最寄り駅に向かった。次の電車でもギリギリ間に合うのだが余裕を持たせた。心配した気温は-3度で昨晩と変わらず。駅からはさそり座が良く見えた。

あずさは定刻通り新宿を出発。結構空いていた。八王子を過ぎたあたりから1/27(土)に降った雪(大雪だった)が少し残っていた。そのうち眠ってしまって、気がついたのは諏訪の手前あたり。この地方には珍しく一面にこんもりと積もった雪。諏訪湖も凍結した上に雪が積もっていて、白い蓋でもしたように見えた。1/27の雪はこちらでもかなり降って、観測史上最高の雪だったそうだ。諏訪で69cm、松本で63cmの積雪だというので半端でない。2/1にも降ったそうで諏訪で10cm以上積もったそうだ。

松本に定刻の10:24に到着。松本の手前で乗客の大半は降りてしまい、電車はガラガラ。松本駅前の気温の電光表示は0度だが、風が無いのでそんなに寒く感じない。北アルプスの上の方は雲の中で展望はイマイチだし、林道の積雪のため登れない可能性はあったが、一応明科まで行ってから林道入口の状況を見てから登るか登らないかを決めることにした。

10:43の電車に乗り換え。車窓から見る安曇野は一面の雪野原、登れるかどうかちょっと不安。明科駅に10:56着。

長峰林道入口〜長峰山

長峰林道入口に着いてみると天平の森は大雪のためしばらく閉鎖という看板とともに道路が封鎖してあったがこちらは天平の森の施設には用がないし、車ではなく歩きなので関係ない。その先は大雪の後に除雪したようで雪は道路に薄く付いている程度。しばらくは道の上に圧雪が薄く付いている状態で登るに連れて圧雪の上に薄く雪がのっている状態になっていった。

雪の中を登る人はほとんどいないだろうと思っていたのだが、人の足跡と犬の足跡(途中でおしっこをした後があったので狸や狐では無いと思う)が結構あった。この足跡も途中までで、鳴神さまの分岐の看板の後は足跡が少なくなった。どうも、犬の散歩に途中まで登る人はいるようだ。この分岐からしばらく登ると長峰山の林道で一番日当たりのよいところのようでアスファルトが出ていた。

アスファルトの道をしばらく登ると雪が20cm以上道路に積もった状態になった。この道をを車で登った人がいるようで腹をこすりつつ強引に進んだ跡と轍があった。道の真ん中はもぐるので轍の跡を歩いたが、ちょっと歩きにくい。この轍も長峰荘との分岐のちょっと手前までしか付いていなかった。このあたりからは足跡がほとんどない状態ではあったが、ソールがビブラムの登山靴、軽登山靴、長靴のような足跡とストックを使った跡が見られた。どうも山頂には人が居そうだ。

長峰荘に下る分岐の道に人が歩いた跡があった。登ったにせよ下ったにせよ大変だっただろう。山頂直下の山頂への最短コースの方に人が歩いた跡があったのでそちらに進んだ。すぐにひざ上まで埋まるような状態になった。足跡を辿らずに林道の方を登った方が良かったかななどと思ったがそのまま登った。ちょっと登るとスノーシューで歩いた跡があった。これだけ雪があるならスノーシューを持ってくればよかった。

長峰山〜明科駅

山頂のモニュメントのところには年配の方がいた。長靴の足跡はこの人のものだった。北アルプスは雲に覆われていて全然見えない状態ではあるが眼下に広がる安曇野が雪で白一色で美しい。展望台に上るとカップルがいた。スノーシューとソールがビブラムの登山靴と軽登山靴の跡はこの人たちのものだった。展望台からは北アルプスの反対側の山がきれいに見えていた。山頂はそうでも無かったが、展望台は少し風があって寒かった。

寒いのでとりあえず、トイレに行ってから降りることにした。山頂直下の駐車場にあるトイレは閉鎖されているかと思ったら、使える状態だった。駐車場はひざ下くらいまでの雪。駐車場から伸びる林道の方は足跡がなかったので途中から山頂への最短コースを歩き、林道の方を歩かなかったのは結果的には正解。山頂までは一筋の足跡しか付いていなかったので先週の大雪以来登ってきた人はほとんどいないようだ。

下りは登りと違って軽快に下る。それでも山頂直下は雪がひざ上まであるので時間を取られた。下る途中でマウンテンバイクを押して登ってくる人に会った。結局、今回の登りであったのは山頂の3人とこの人だけ。長峰林道入口のすぐそばにあるチェーン着脱所に車が数台止まっており、山頂で会ったスノーシューのカップルがいた。登るときには気づかなかったが、長峰林道入口の脇の家の犬がいなくなっていた。いつもここを通るときにはこの犬に吠えられていたのだがどうしたのだろう。

コースタイム

雪のため、いつも以上に下りに時間がかかったので明科駅の近くの蕎麦屋で蕎麦で昼食を取る予定は残念ではあるがやめにした。蕎麦はやめにしたが、いつものごとく馬刺は買った。家にニンニクが無いのに気づいたので駅前のアップルランドで買った後にいつものごとく明科駅前の肉屋で購入。ジンギスカン用のラム肉が目に入ったのでそれも買った。買うときには味付のにするか聞かれたが家にはベルのたれがあるので味付でないほうにした。信州では結構ジンギスカン用の肉を見かけるわりにはジンギスカンのたれを見たことが無いので不思議に思っていたが、どうも味付のものを買っていくのが一般的なようだ。

15:01の電車で松本へ。松本では土産物屋でかんずりを買った。これは寒さに晒したトウガラシを糀などと漬け込んで熟成させた新潟の香辛料なのだが何故か松本の土産物屋には置いてある店が多い。鍋物の季節にはこの香辛料は欠かせない。

冬に松本に来たときの恒例で酒屋に寄ってこの時期以外は滅多に買えない活性のにごり酒の一升ビンを2本買った。店のおじさんの話では今年のものはきめが細かくておいしいのだが、自分の好みとしてはもっと米の粒の粗い奴が良いということだった。実際に家に帰ってから飲んでみたらおじさんの言う通りだと思った。どうもあそこの店のおじさんとは酒の趣味が一緒のようだ。このにごり酒は結構好きなのでクイクイ飲んでしまい、帰ってきた日と翌日で半升飲んでしまった。今年のはかなり発酵が盛んなようでビンの栓に孔があけてあるのにもかかわらず、2回も栓が飛んだ。

駅ビルの本屋でもお買い物。「信州の里山を歩く 中南信編」(信濃毎日新聞社)、「信州魅力の山と湯」(信濃毎日新聞社)、「安曇野と義民一揆の実像」(信毎書籍出版センター)、「信州蕎麦学のすすめ」(オフィス・エム)の4冊を仕入れた。

帰りの切符はあずさの指定席回数券なのでどうせならということで指定席を取ることにした。あっさり次発のスーパーあずさ10号の指定席が取れた。大糸線からの電車が遅れたようで16:06発のところが数分遅れで出発。新宿に定刻通りの18:34に到着。家に着いたときはすっかり暗くなっていて空にはオリオン座が輝いていた。

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